見出し画像

Nadi・鼻呼吸で気分上昇。

気が合う、気が大きい、気が重い、気が抜ける、気が滅入る。気が長い、気が合う。

気が詰まる。

日本語には多くの「気」を使った慣用表現があります。
ところで「気」ってなんでしょうか?

ヨガでは気の通り道のことをNadi(ナーディ)と言います。気というと、ドラゴンボールの「かめはめ波」を思い出す人もいるかもしれませんが、気が集まってドーンというような(笑)、私たちも日常で強く気を感じる瞬間があります。それは朝起きたときです。

「あぁぁぁ〜」と伸びをするとき、手や首、背中に感じるあの心地よく、爽やかな感覚。

あれが詰まっていた気道に「気が通った」瞬間です。すごく心地よいですよね。詰まっていたところに気が通ると心地よくなります。ヨガのクラスの後が「爽快」なのは、体操や呼吸法などを通じて、気が通るからです。


□なぜ口呼吸ではなく、鼻呼吸なのか。
鼻から呼吸すると体の構造上、「空気」の流れが一旦頭の方に上昇します。そこで「気」が上向きになる。口呼吸だと、空気がストンと下に下降気流となる。鼻呼吸の人が試しに口呼吸をやるとわかるのですが、風邪をひいいたときのように頭がぼーっとしてきます。酸素は取り入れられているのですが、気が下がってしまいます。


□気球が空を飛ぶのは熱された空気が上昇するからです。
同じように、私たちは常に気を上げていないといけません。気が下がっていると、イライラしたり、むしゃくしゃしたり、変な気持ちになることが多い。コンビニで列を割り込まれた時、腹がたつ時と、許せちゃう時があります。同じ出来事でも「気」が上がっているか、下がっているか、で反応に違いが出ます。

ところで私たちの日常では、朝「よしやるぞ」と強く決意したのに、仕事を終えて返って来る頃には「なんかどうでもいい」という気持ちになっていたりすることがあります。それは仕事や人と接すること、スマホでSNS見たりする中で、「よしやるぞ」の気が下がり、「どうでもいい」となってしまったのが大きな原因です。

また、現代は目にするもの、耳にするものの影響もあり、とかく気が下がる時代ですので、鼻呼吸で上に気を上げ、対抗していかないといけません。


□1:4:2の呼吸法。
呼吸で取り込むべきもののメインは空気中の「プラーナ」と呼ばれるものです。それを深くゆっくり、左右交互に、そして鼻呼吸で気を上昇させ、身体中に行き渡らせていきます。

「プラーナの摂取」Yoga School Kailas blog
「スカプールヴァカプラーナーヤーマ」

Study&Nadi
松尾健史

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?