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サンボア100周年と演劇大賞で赤っ恥

2018年に、「行きつけ」と言っても叱られないと思うが、私も常連の末席に置いてもらっているバー・サンボアが100周年を迎えた。そのルーツは神戸にあるとされる。サンボアという名前の由来については、常連だった谷崎潤一郎が名付け親であることは確かなようだ。1918年(大正7年)に、岡西繁一氏が神戸市生田区北長狭通6丁目に「岡西ミルクホール」という喫茶店を開店、洋酒も提供する酒場へと発展していった。その後関東大震災によって東京から関西へ移住していた谷崎が発案し、「各國用酒店クラブサンボア」という店名となった。

その後、紆余曲折あったのだろう。暖簾分けのような形で増えていき、独立採算ではあるけれどグループ店が増え、現在は創業した神戸市には店舗がないが、大阪、京都、東京に14店舗を数える。

私は、大阪・お初天神の東側、新御堂筋に出る直前にある「北 サンボア」で、ハイボールを2、3杯立ち飲みしてから打ち合わせや食事に出かけることが多い。至近距離には「新地 サンボア」「天神橋 サンボア」などもあって、気まぐれに「パトロール」に訪れることも多い。

2017年のある時、「新地 サンボア」のご主人、新谷さんから東京でやる百周年のパーティーの司会をやってくれませんか、と光栄なお誘いをいただいた。大阪や京都でもやるらしく、最後の締めに翌2018年2月28日に東京の帝国ホテルでやるのだという。私もいろいろな場所で司会をしてきたが、何故か帝国ホテルの宴会ではその機会がなかった。喜んでお引き受けし、その時が待ち遠しかった。

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