見出し画像

ポメラのケースのこと、他



初期のポメラはラバーコーティングがなされていて、経年により加水分解してベタベタになる問題があった。しかし2世代前のDM100からはラバーコーティングが廃止されて樹脂剥き出しの筐体仕上げになっている。
 
手元のDM250の仕上げは手触りもサラサラして悪くない。しかし手の脂の跡や、バッグに入れた際の擦れ跡が目立つ。私はこういった使用感こそ道具の醍醐味だと思っているのだが、きっと気になる人には気になるのだろう。
私の場合、筐体が樹脂製なので持ち歩く際に謝って落としてしまった際のダメージの方が心配である。そこでケースに入れることにした。購入したのは”LOE(ロエ)DM200/DM250専用ケース PUレザー保護フィルム付き”だ。

LOE(ロエ)DM200/DM250専用ケース PUレザー保護フィルム付き


保護フィルムは別に欲しくない。ディスプレイのグレアを押さえられるノングレアタイプのフィルムであればお得感があったと思うが、あえて光沢のあるフィルムを貼ろうとは思わない。

さてこのケース、専用なのでぴったりハマって気持ちいい。質感も高級感が感じられる。どの程度の耐久性があるのかはまだわからないが、そう高いものではないので、ヘタったらまた買えば良い。筐体にフィットするサイズなので、バッグの中でも嵩張らない。良い買い物が出来た。

汚れについて

道具使いの美学

さて、先ほども触れた汚れや擦れの話に戻る。こういったハードにガシガシ使ってナンボのガジェットは、汚れやキズがカッコイイんじゃないかと思っている。ケースに入れるのは筐体そのものの破損を防ぐためで、汚れ防止ではない。ケースに入れればケースの擦れ跡が付くのだ。ある有名なギタリストは新しいギターをわざとベルトのバックルにぶつけてキズを付けると言う。そうする事で思い切った演奏が出来る。

手の脂、擦れによるテカリ。汚れを気にしていたら道具は使えない。

ポメラはジムニーである

キレイなものにキズをつけたくないという心情はよくわかるが、それは道具に使われているという事でもある。
特にポメラのような、ある意味尖ったガジェットにおいては使い込んでナンボである。それはスズキのジムニーのように、「これでなければ行き着けない場所がある」と世界中から評価されるガジェットである。藪を抜け、悪路を走破し、狭隘な山路を抜けたらキズもつくし泥も撥ねる。そこがカッコイイんじゃないか。そうして使い込んでこそ、自分だけの擦れと汚れのある「自分の道具」になる。

キーボードはテカってナンボ

その意味で、キーボードもテカってナンボである。使い込まれたキーボードのテカリの美しさよ。仕事用のFILCO マジェスタッチ2は10年使い込んで多用する「A」の文字は塗膜が剥がれている。カッコイイと思う。ポメラのキーボードも、早くこのくらいテカってボロボロになるところを見てみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?