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#28 ジムショにて

もはやコロナ禍の巣籠もり生活をカタカナで何と言っていたのかを思い出せない人も多いのではないだろうか。「巣籠もり需要」などという言葉も生まれた。フードデリバリー、空気清浄機、任天堂スイッチ、プラモデル・・等々。巣籠もり需要から派生して家庭菜園ブームが起こり、ホンダの小型耕運機もよく売れたという。
 
巣籠もり需要からは筋トレブームも派生しており、筋トレグッズは品薄状態が続いた。私自身もご多分に漏れず、コロナ太り(これも死語)からシェイプアップを目指して筋トレを始めた一人である。2020年の7月の事だ。最初は自重のみでプッシュアップや腹筋、スクワットなどをやっていたが、段々物足りなくなり徐々にグッズが増え始めた。
 
最初に買ったのはプッシュアップバーだ。腕立て伏せをする際に、可動域が広くなりストレッチを効かせる事が出来る。腹筋を鍛えるアブローラー、背中を鍛えるためのチンニング(懸垂)バーを揃えたところで自重では飽き足らなくなり、肩トレ用に3kgのダンベルを買った。ダンベルを買い始めるともう止まらない。胸トレ用に10kgのダンベル、ダンベルフライやベンチプレスをするためにはベンチが必要である。それも角度調整のできるインクラインベンチだ。インクラインベンチは、普段は背もたれを起こして仕事用のイスとして使っている。
 
トレーニングが本格化すれば、その効果を無駄にしないために食事内容も変えた。高タンパク低脂肪食である。鶏ムネ肉をメインに、豆腐、納豆、豆乳は冷蔵庫に常備している。プロテインの摂取は当たり前だ。
 
10kgの重量が楽にこなせるようになれば、もっと荷重が欲しくなる。片手30kg×2個セットのダンベルを追加だ。重量物を扱うので腹圧を高めるトレーニングベルトも追加。さらに、高重量で手首を痛めないためのリストラップ、チンニングの際に握力を補助するパワーグリップ、チンニングのバリエーションを増やすトレーニングチューブ、足を痛めないためにトレーニングシューズも揃えた。
 
今では仕事机の周囲が筋トレグッズで溢れてしまい、私はここを「ジムショ」と呼んでいる。


ジムショ

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