#未来へつなぐ田中一村
10月6日、奄美市名瀬のアマホームPLAZA(市民交流センター)にてフォーラム「未来へつなぐ田中一村」を開催した。私も実行委員会の事務局長として、最後に閉会のあいさつをさせて頂いた。
基調講演は一村研究の第一人者で津和野町立 安野光雅美術館館長の大矢鞆音先生、パネルディスカッションでは版画工房アーティー代表の加藤泉氏や、奄美と東京の2拠点生活をしているIMALUちゃん、俳優で映画監督の國武綾氏等に登壇して頂いた。最後は地元の2つの高校の美術部、書道部員たちが一村への想いを語った。
370席ほどの小さなホールであるが、2階席まで埋まる盛況であった。この時期、奄美では運動会や祭りなどの行事が重なり、さらに当日は別会場で、ナイツなどマスメディアで活躍するお笑い芸人たちのライブともぶつかり、正直なところどれほどの人が来てくれるだろうかと心配していたのだった。共催して頂いた大正大学の理事長も、これだけの規模と盛り上がりのフォーラムであれば共催した甲斐があったと喜んで下さっていた。
以下、私の閉会のあいさつから。
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島で生まれ育った人から見れば、一村自身もいわゆるヨソモノでありましたが、私も15年前に島へ来たヨソモノであります。北海道で生まれ育った私が奄美へ来てもっとも感動いたしましたのが、深い森の生命感、生命力でありました。
一村の奄美作品を見るにつけ感じますのは、一村はヨソモノから見た奄美の感動をそのまま画布にぶつけたのではないかと言う事であります。
折しも、9月19日から12月1日まで東京都美術館で「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」が開催されている最中であり、多くのヨソモノが一村を通して奄美を見ているところです。一村絵画の聖地として、今後奄美を訪れる人が、あるいはあるのかも知れません。
そういった人たちの期待に応えることが出来る街づくり、島づくりがあっても良いのではないか。それが、昨年開催いたしました「フォーラム奄美23 美術館を活かしたまちづくり」そして今回の「フォーラム奄美24 未来へつなぐ田中一村」でございます。今回のフォーラムが、未来の奄美を展望する一歩となります事を祈念し、閉会のご挨拶とさせて頂きます。
本日は大変にありがとうございました。
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私は実行委員長から事務局長をやってくれと巻き込まれた側ではあるが、良い経験をさせて頂いた事に感謝している。
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