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#チプカシの話

未だブームが続いている「チープカシオ」、2010年頃から火が点いたらしい。かく言う私もチプカシユーザーだ。型番で言うとW-800H-1BVというのを使っている。海外正規品で3,000円台で購入したが、今は円安で4,000円台半ばになっている。チープカシオは文字通り安いカシオの腕時計で、これが価格の割に性能が良く、しかも堅牢であるという事で海外でも話題のアイテムとなっている。
 
そもそも私は高級志向とかやたらと高性能を有り難がるヒエラルキー志向というのが大嫌いで、そんな私の心にチプカシはグッと刺さったのだった。普通に使えれば良いんじゃないの?と言うのが私のモノ選びの基準だ。チプカシは1,000円〜2,000円台のものでも生活防水機能が備わっていて、私の使っているW-800Hは100m防水だ。土砂降りの中でも平気で使用出来る。電池寿命は何と10年!バッテリーの消耗を常に気にしなければいけない流行の何とかウォッチとは大違いだ。
 
このブームを高級志向からの揺り戻しだとかノームコアブームの一側面だとか、ネット上では様々に論じられているようだ。ノームコアと言えば、よく考えれば私の普段の服装も、冬場は黒のハイネック、夏場は黒のポロシャツ、それに黒のトラウザーとグレーのジャケットに白のスタンスミスというのがユニフォームで、それは間違いなくノームコアなのだった。仕事にもプライベートにも急な通夜にも対応できてしまう便利な組み合わせだ。そう、使い勝手が良いのだ。超普通で使い勝手が良い。価格ヒエラルキーに囚われた人からのマウンティングも何のその。チプカシもまた、そんな価値観の中で選ばれているのだろう。

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