見出し画像

「人生の暮れ活」を愉しまなければと決めたのは、ランニングを始めて起こった7つの変化だった。

noteでは「人生の暮れ活」をテーマにした記事を書いています。
「人生の暮れ活」とは、「人生における黄昏どきの生き方や暮らし方を切り拓く活動」。人生の平均的時間(70~80年くらい)を時系列で3分割した最後の3番目のフェイズの暮らしを切り拓き、より愉しいものすることを目指す活動です。

愉しい「人生の暮れ活」を構成する要素は三つあります。
「お金」「身体」「精神」です。
なかでも「身体」という要素は、50を超えると状態は基本的に下降線をたどります。それを維持・増進していくことは「人生の暮れ活」を愉しく過ごす最も大切な要素だと思っています。
私の場合、これを「ランニング」で賄(まかな)ってます。
というより、人生の中で「暮れ活」というフェイズがあって、重要かつメチャ愉しいことやんか!というのは「ランニング」を続けているうちに気づきました。
もちろん健康な身体を維持・増進する方法は、他にも色々ありますが、他のコトは他のヒトにお任せして、ここではランニングを続けているうちに自分自身に起こった身体や環境の変化を7つご紹介します。
皆さんにも必ず起こるとは限りませんけど、健康維持・増進を目的に何か始めたいなと思っていらっしゃる方に何らかの参考になれば幸いです。

ランニングを始めたきっかけ


ランニングを始めたのは2011年3月。子供達が中学・高校生に入学して育児もいよいよ佳境に入ってきた頃でした。

シングルファザーとしては肉体、精神、経済的にコケるわけにいかない状況になってきました。
「健康増進のために何かやらなきゃね~」と思いながら過ごしていたある日のこと、ネットのニュースで「神戸でフルマラソン開催!」という記事を読んで

「よっしゃコレやっ!」

と決意したのがきっかけでした。

当初は、2,3キロ走っただけで息はゼーハーゼーハー、翌朝はモウレツな筋肉痛に見舞われるなど、 挫折する人が直面する状況がすぐにやって来ました。
しかし、その直後から肉体や身の周りで起こった変化が、予想をはるかに超えて面白かったのです。

1:体力・スタミナが増強した

これはランニングを始めるにあたって目的としたものなので、当たり前と言えば当たり前なんですけど、 変化はココから愉しさ面白さを持って膨らんでいきました。
世の中にある大抵の愉しいことは、体力・スタミナがなければ味わうことが出来ないことに気づきました。
これは「人生の暮れ活」を愉しむうえで、最重要ポイントです。

2:妙な自信が湧いてくる場面が増えた

ランニングを続けて少しずつでも体力やスタミナが身についてきた頃、青信号が点滅し始めたときに プチダッシュしたり、電車に乗り込もうと階段ダッシュしたりしても息が上がらなくなっている自分に気付きました。

オッサンでも、やれば出来るやん

ホンマにしょうもないことですけど、こんな小さなことでも、 出来なかったことが出来るようになった感じを手にしたとき、何の根拠もない妙な自信が湧き上がってきました。

この妙な自信ってのが、普段の暮らしの些細な場面で時折ささやかなハッピーを もたらしてくれることになりました。

3:それまでの知り合い・友人との付き合いが深くなった。

ランニングを続けて少し面白いな~と思ったころ、フェイスブックやブログで「神戸マラソン出走します!」 なんてことを投稿したら、いつもの投稿より多くの反響がありました。

特に驚いたのが

「僕(私)も神戸走るんです!」「外れたけど、僕(私)もランニングしてるんです!」

とレスポンスをくれた面々の意外性です。

まさかアナタが・・・(そらアチラさんも同じ思いだろうけど)という人たちで、 中には名刺交換しただけの方とかもいらっしゃいましたけど、その後その人たちとはランニングがきっかけで 繋がりが深まったことで仕事などにも好影響を及ぼしました。

4:味覚が変わった

ランニングを続けていくと、私の身体には変化が起こりました。

味覚の変化です。

ある時、神戸マラソンのコース試走で長い距離を走ったとき、JR須磨駅北にあるコンビニへ水分を 購入しようと立ち寄った際、冷蔵ショーケースにチョンと置いてあったシュークリームと目が合いました。
それまでの私は、甘い味のお菓子が苦手(出されりゃ食べるけどお金出してまでは要らない)だったのです。
でもその時は妙に食べてみたくなり、オレンジジュースと一緒に購入、店を出てすぐに袋を破って食べました。

「美味い・・・美味すぎる。」

以来、私の中の別人格、いや新人格「スイーツおやぢ」が登場しました。

食生活の愉しみが拡がると、普段の暮らしが豊かになります。

ランニングを始めて起こった身体の変化で一番びっくりしたことです。

5:コミュニティが拡がった

ランニングを始めて、それまでに知り合っていた方々の一部と繋がりが深まったと先に書きましたけど、 その後はランニングをきっかけにランニング繋がりの知り合いが沢山増えました。

当時シューズやギアの知識など皆無だったんですけど、知人に紹介されて参加した「メリパナイトラン」、毎週火曜日の夜に神戸メリケンパーク~モザイク間をランニングするコミュニティです。紆余曲折?を経て何故か現在管理人を務めさせていただいてるわけなんですけど・・・。

当時はマラソンブームの初期だったためかランニング関連のコミュニティの数が今と比べてケタ違いに少なかったせいもあって「メリパナイトラン」に「ランニング」というキーワードで様々な人たちが集まってきました。

「走る」というシンプルなスポーツだからこそ、職業や性格や何やらと色々バラエティ豊かな面々が 集まってきたのかな?って思っています。

人数が増えてくるとバラエティ豊かな分、人間関係的に少々コジれることもありました。

しかし、当時の自分は仕事と育児オンリーの生活を続けていただけに、新たな出会いと 広がるコミュニティが非常に刺激的かつ心地良かったです。

その後訪れた「生活の危機」に陥った時に温かく手を差し伸べてくれたりアドバイスをくれた方々は、 ほぼほぼランニングを始めて出会ったり繋がりが深くなったりした人でした。

6:街の面白さを再発見して仕事が増えた

普段利用している電車や車の窓から見える慣れた街の風景も、自分の走る速度で移動すると 目に留まるものが変わります。

私が一番目に留まったのは

「そこで営んでいる店」でした。

ずっと神戸で育ったものですから、子供の時に暮らした長屋周りの店や市場、自転車に乗って ウロウロしていた新開地、釣り竿担いでいった須磨・・・

最初は、かつての記憶を辿るノスタルジックな自分遊びだったんですけど、

そのうち、色んなエエ店・そうでもない店も含めて

「ひっくり返るほど美味しいってわけじゃないけど、確かにその店の味」の安心感

何となく魚が食べたいな~くらいの気持ちで立ち寄った魚屋で勧められた購入する魚の プチサプライズ感と味の信頼感

などなど、その街に住み暮らす人やそこで営んでいる店の面白さを再発見する愉しみが、 日々の暮らしの中で一つ増えました。

これに気付かなかったら、残りの人生に相当な損失を与えたことだろう・・・と、 私は心底思っています。

しかも、これがきっかけ?で神戸市商店街連合会・小売市場連合会「応援隊」の隊員になりました。

ランニングを続けたおかげで、仕事が一つ増えたわけです。

7:ラン友さんとラン以外の趣味で繋がりが深まった

ランニングを続けて出会った一番面白いことがコレです。

ランニングで出会った人とランニングと別の趣味を共に愉しむこと。

それがきっかけで、暮らしがより愉しくなったことです。

ランニング友達(略してラン友さん)と一緒に走っていると走りながら色々あーでもないこーでもない話を沢山してしまうわけです。

そんな話の中で、ラン友さんと出会った頃には全く知らなかった「その人の別の顔」がチラ見えすることもありまして・・・

すると、たまに

「えー! そうなんですか! 実はボク(ワタシ)も好きなんですよ~!」

みたいなやり取りを経て

「じゃ、是非今度一緒に・・・」

という展開になるわけです。

とは言え、そんな展開があっても後日具体的な行動にまで至るかというと必ずしもそういうわけでもありませんが・・・

たまに波風がうねりを上げて大きい流れになることもあるんです。

知らない(気付かない)店で飲食を共にしたり、バンド的活動が始まったり、再発した発酵の勉強にのめり込んだり・・・

私が、今とても面白く興味を持っているコトは、よくよく考えてみると、きっかけは全てランニングを始めたところに辿り着きます。

まとめ

50過ぎてからの人生の「暮れ活」には、健全な心身をキープすることが必須です。

色んなスポーツがありますけど、ランニングは「思ったらすぐ」に始めることが出来ます。

競技としてのランニングも面白いですけど、私は専門外なのでソコは他の方にお任せします。

でも、ランニングを始めて続けたことで起こったスゴイ変化は事実です。

走ってみませんか?
残りの人生が豊かにするヒントになるかもしれませんよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?