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<スペイン非営利ビザ>弁護士には気を付けて!それでも弁護士に依頼するべき理由

弁護士に要注意!筆者が出会ったひどい弁護士

スペインに来て公的な手続きが全く進まないことがよく分かったので、弁護士を雇うことにした。

自分で評判のよさそうな弁護士を探す一方で、子供のテニスコーチから紹介してもらった弁護士にも話を聞くことにした。

ウェブサイトでしっかりマーケティングしているような弁護士や弁護士事務所は、自身の評判を気にするだけの客観性や努力を怠らない姿勢を持っている場合が多い。結果として、紹介してもらった弁護士よりも自分で探した弁護士の方がはるかに力になってくれた。

人を待たせることを何とも思わない弁護士

知り合いから紹介された方の弁護士は控えめに言ってひど過ぎた。まず、約束の20分前になって「予約を1時間遅らせてほしい」と言ってきた。筆者はすでにタクシーに乗り込んだ後であり、PCを持ってきていなかったため仕事もできず、弁護士事務所の近くで時間をつぶすことになった。

待ち時間に飲んだコーヒー

先方が指定した1時になって事務所を訪れたところ、今度は誰も出てこない。どうやらオフィスには誰もいないらしい。弁護士を紹介してくれた人に連絡すると、必ず来るからそこで待つようにとのメッセージが届いた。帰りたいけどここまできたタクシー代を考えると何も持たずに帰れない。公的な手続きだけでなく、金を払って行う私的な活動までこれでは経済がうまく回るわけがないなどと考えながら、そこから去れずにいた。

そういうしているうちに30分遅れで弁護士が数名の人々と共に現れた。どうやらランチをしていたようだ。「ごめんごめん、遅くなりました」と言って部屋に通されたが、筆者の他にも待っている人がおり、弁護士はその人を先に通した。

あなたは3か月以上スペインにいられません

15分ほどして筆者が待っていた部屋に現れた弁護士が「何かお困りですか?」というので、事情を一通り説明した。こちらは何ができていて何ができていないのかを明確にしてきている。「非営利ビザを日本で取得したので1年間滞在できるようにスペインで居住カードを申請したい」という旨を伝えると、筆者のビザサクッとを見た弁護士は「それはできません」と言った。

筆者は、居住カードの申請ができるかできないかなど聞いていない。それができることを知っているからだ。「日本のパスポートがあればビザなしでも3か月間シェンゲンに滞在できるのに、なぜ3か月しかないビザを取得する必要があるのですか?」と聞いてもそこは無視し、スペインで再度ビザの申請が必要だと言う。在日本スペイン大使館は「スペイン」であるはずなのに、スペインで行った手続きをまたスペインで行うって何?とこちらが説明しても聞く耳を持たない。時間の無駄なので「あなたは何も知らないようなので帰ります」と言って事務所を後にした。

弁護士と話す際は正しいことをしっかり把握しておこう

スペインは、正しいことを知っているべき人々が正しいことを知っているわけではない国だ。「この人は違う」と思ったら、すぐに別の人を探す方良い。

面倒だが様々な場所に散らばっている情報を徹底的に調査し、自分なりに正しいであろうことを把握しておくことが重要だ。そうでなければ時間とお金を無駄にしてしまう。

ちなみに、自身で探した方の弁護士は、こちらが言っていることの方が正しいと感じたらすぐに軌道修正してくれる人だった。スペインだから全員同じと思わずに、根気よく探してみることをお勧めする。

それでも弁護士が必要な理由

時間もかかるし嫌な思いをすることもある弁護士探し。それでも弁護士に依頼をする利点は、弁護士が役所や警察署に予約をして一緒についてきてくれることだ。自分で役所の予約を取るのは非常に難しい。特に筆者のように子連れの場合、3人分の予約が必要になる。それに予約が取れた警察署が住んでいる場所から近いとは限らず、3回別々にいかなければならなくなった場合に非常に困難である。そのため、一人でスペインに行く場合を除き、弁護士に依頼する方が得策だと言えるだろう。


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