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奥が深すぎて理解するのに100年くらいかかりそう。ムンバイ旅行記。

夫婦で旅行に行っても、別行動になることがほとんど。先月のバンコク旅行でも『夜ご飯は一緒に』というルールを決め、それまではお互いが好きな場所で好きな時間を過ごした。

各自自由な時間を過ごしたあと、美容クリニックでほくろ除去をした顔面血だらけの夫が現れたときにはさすがに驚いた。

今回、夫は出張で、私はそれに便乗するかたちでムンバイに行ってきた。夫は仕事が終わり、そそくさとバンガロールに戻ってしまったが、私はもう少しムンバイのことを知りたく、滞在を延長しムンバイツアーに参加することにした。ムンバイの知識が増えたので書き残しておく。

インド門からスタート

インド門の間から、タージマハル・ホテルが見える。ツアーは朝10時半からスタート。(8時スタートもある)インドの方たちは朝はゆっくりなので、午前中から活動するのがおすすめ。

お弁当配達サービス『ダッバーワーラー(Dabbawala)』

ムンバイには、ダッバーワーラー(Dabbawala)というお弁当配達サービスがあるようで、毎朝帽子を被った配達人が各家庭を周り弁当を集め、集積所に持っていきオフィスまで配達をしている。

理由としては、油多めのインド料理ではなくヘルシーなお家ご飯が食べたいというのと、いろんな地域からムンバイに集まっているため食べるものもバラバラで、ベジ、ノンベジだけでは分けることのできない(根菜類NGとか)複雑な事情もあるようです。

であれば『朝お弁当持っていけば良くない?』とガイドさんに聞いたところ、乗車率200%の電車に飛び乗り揉みくちゃにされる中で弁当を持っていくのは現実的ではないとのこと。

あとインドの文化的なものもあるとのことだが『あたたかいもの』に価値がある。冷たいお弁当は食べないとのこと。食べ物は出来立てしか食べないため、ほかほかのお弁当である必要がある。

さらに、雇用を守るという目的もあるとのこと。14億人が食いっぱぐれることなく生活できるようにするためには、全てを便利にしないこと。『IT大国だけどあえての不便さを残すことで雇用が生まれる』というのに納得。

お弁当配達サービス1つにしても、こんなにいろいろ出てくるインド文化は奥が深すぎる。

移動は物乞い列車にて

列車の中では物乞いが次から次へとやってくる。最初は盲目で歌を唄う方。お次は杖で床を鳴らし小銭をじゃらじゃら鳴らしお金を求めてくる方。ちょっと高圧的な態度。
最後には、女性っぽい姿をした男性が大きな音で手を叩き、各お客さんの肩を叩きお金を求めてくる。これはもう恐怖でしかない。脅迫に近い。ちなみにムンバイの街中を走る電車にはドアない。

スラムドッグミリオネアの舞台!ダラビスラム

スラム内は撮影禁止のため別の写真を

私の好きな映画ランキング第5位である『スラムドッグミリオネア』の舞台でもあるダラビスラムへ。ガイドさんがダラビスラム出身ということもあり、1時間ほどじっくり案内いただいた。スラムと言えど、お店もあるし、石鹸工場、皮の加工場、縫製、陶器を作ったり、ゴールドジムみたいなGymもある。スラム内で経済が回るからもはや街だった。ケニアのキベラスラムに比べ治安は良かった。

屋外洗濯場ドビー・ガート

『ムンバイ中の洗濯物が集まる』と言われている屋外洗濯場ドビー・ガート。ムンバイのホテルや病院のリネンなどを洗濯して生計を立てている人たちがおり、不浄に近い(汚れたものを洗う)洗濯のお仕事は低い方の(カースト)お仕事のようです。
午後に行ったから洗濯はほぼ終わっていたし、このガイドさんはスラムがメインだからここはさらっと15分程度で。もう少しじっくり見たかった!次行くなら午前中が良いかもしれない。

各国を代表する個性豊かな参加者たち

今回のツアー参加者は、欧米カップル・NYから来たらしい英語がほとんどできない中国人・過保護そうな韓国親子・典型的な日本人のわたしの合計6人+インド人のガイドさん。

身勝手な行動にて完全にグループの輪を乱す中国人と、就職浪人を続ける20代後半の大学院生のレポートに付き合うアボジと(妄想)、基本スラムでの撮影はNGだが、撮影許可が下りた瞬間LIVE配信を始める白ソックスの韓国息子。そしてガイドの指示にきっちり従い歩く典型的日本人の私。アジアの縮図を見た気がした。

4時間半でムンバイの観光地を一気に駆け巡る盛沢山のツアーだったけど、やはり現地のことは現地の人に聞くのが一番良い。予想以上に良い時間となったのでおすすめ。今回参加したツアーはこちら

最後に

今回、バンガロールからムンバイに行く日は、ストライキのためUberも動かず空港に行けない可能性がある!ましてや飛行機まで飛ばないかも!ということが前日にわかり、急いで準備をして深夜に空港に向かい、無駄に空港でオールをすることになった。乗り継ぎでもなんでもないのに空港泊なんて初めてである。

寒さと犬とハエと眠気との戦いからのスタートと想像以上に過酷な旅となった。イレギュラーに対応ができる耐性をつけていきたいし、体力もつけていこう。

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