Copilot+PC：次世代のAI搭載PC

はじめに

今年に入ってMicrosoftが発表した「Copilot+PC」というPCをご存じでしょうか。

従来のPCとは一線を画すこの新しいPCは、AI技術を駆使して私たちの作業やエンターテインメント体験を革新します。

ニュースで聞いたことはあったのですが、どういったことができるのかは知らなかったので、まとめてみました。

Copilot+PCとは？

「Copilot+PC」は、AI（人工知能）を活用した新世代のWindows PCです。

一般的なPCは主にユーザーの操作に依存していますが、Copilot+PCはPC内に内蔵されたAIチップ「NPU (Neural Processing Unit)」を使って、ローカルでAI処理を実現します。

これにより、ネットワークの速度や遅延に左右されることなく、瞬時に高性能なAI機能を利用できます。
　

最小システム要件

この新しいPCを最大限活用するためには、いくつかハードウェア要件が必要です。

まず、PCにはMicrosoftが承認したプロセッサまたはSoC(システム・オン・チップ)が搭載されている必要があります。

特に40TOPS(テラオペレーションズ・パー・セカンド)以上の処理能力を持つNPUが必要です。

メインメモリは16GBのDDR5またはLPDDR5、ストレージは256GB以上のSSDまたはUFSが求められます。

これらの要件を満たすことで、Copilot+ PCが持つ先進的な機能をフルに活用できます。

画期的なAI機能

Copilot+ PCには、私たちのPCライフを一新するいくつかの画期的なAI機能が搭載されています。
以下の機能が注目されています。

自動スーパー解像度（Auto SR）
ゲームをプレイする際、解像度を自動的に調整してフレームレートを向上させ、更にAIがグラフィックの品質を高精細に保ちます。
これにより、よりスムーズで美しいゲーム体験が可能です。

ライブキャプション
この機能は、PCから出力される音声をリアルタイムで英語字幕に翻訳して表示します。
40言語以上の言語に対応しており、オンライン会議や動画の音声を瞬時に理解できる便利な機能です。
更にオフライン状態でも使用できるので、どこでも役立ちます。

ペイント/コクリエーター
Windows搭載の「ペイント」アプリに搭載された生成AI機能です。
手書きのスケッチやテキストによる指示を元に、画像を生成できます。
これにより、簡単に創造的なデザインが可能になります。

イメージクリエーター/リスタイル
「フォト」アプリに内蔵されたこの機能では、テキストを入力するだけで新しい画像を生成できる「イメージクリエーター」と、既存の画像のスタイルを変更できる「リスタイル」が利用できます。
視覚的なコンテンツの作成やカスタマイズが、より直感的に行えるようになります。

リコール
リコール機能は、PC上で表示されたコンテンツを記憶し、後から検索できる機能です。
過去に閲覧した情報を思い出せないときに、手掛かりとなるキーワードを入力することで関連する情報を表示できます。
これにより、情報の検索や再取得がスムーズに行えます。

強化されたWindows Studio
Web会議やビデオ通話での使い勝手を向上させるために、以下のエフェクトが強化されています。

1.テレプロンプター
PC画面の文字や資料を見ながらも、カメラ目線を維持できる機能です。
プレゼンテーションや会議で、視線をカメラに合わせたまま情報を確認できます。

2.人物背景用ぼかし
会議中に背景が動いても、人物が常に鮮明に映るように背景をブレなく追従します。
これにより、よりプロフェッショナルなビデオ通話体験が実現します。

まとめ

Copilot+ PCは、AI技術を駆使して私たちのPC体験を大きく進化させる製品です。

ローカルでのAI処理による高性能な機能を提供し、作業やエンターテインメントの幅を広げます。

ゲームのグラフィック向上から、リアルタイムの音声翻訳、画像生成まで、多彩な機能が搭載されています。

そのうち、私も体験してみたいと思います。