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バーフバリ 伝説誕生 / 王の凱旋

バーフバリ 伝説誕生 (前編)

超スペクタクルエンタテインメント(本格的印度味)

壮大な物語だった。
息子バーフバリの滝登りシーン、
どうやって登り切るのかと思っていたら、
即席の弓を使うなど知恵を働かせて達成する点が良かった。
雪山での逃走シーンも、あり得ないような怪力で
巨大な岩を落として雪崩を起こすなど知恵で乗り切った。
体力や根性だけでは話が嘘臭くなってしまうが、
そういった点がこの壮大な嘘物語に説得力を与えている。
父バーフバリの合戦シーンも同様で、
油を含ませた大布で大群を撃退するなど
知恵と勇気で乗り切った。
そう、この知恵の要素がスカッとした清涼剤になっている。
だからこそこの濃厚(かなり濃厚)な印度味を
最後まで楽しめるのだと感心した。
物語作りはフルコース料理と同じだ。
濃い味づくしとか、辛味づくしとか、
甘味づくしではコース料理は最後まで食べられない。
大事なのはバランス、そして飲み物のチョイス。
その点に『バーフバリ 伝説誕生』は成功している。

バーフバリ 王の凱旋 (後編)

偉大なる神話(国母シヴァガミ様の過ち)

三本ずつ矢を射るとこ笑った、有り得んやろと。
しかも連続で全矢命中させるなんて絶対有り得んやろと。
しかしカッコええ。もっと射りまくってくれと思った。
なんなんだ、
この軒並み奇跡を成立させてしまう、この妙な説得力は。
有り得んだらけの活劇だが、
それにしても、嫁姑問題に翻弄されるも、
決して自分を見失わないバーフバリは偉大だった
(常にバーフバリは完全無欠の正義)。
王宮を追放され平民にまで身をやつしても
腐ることなく懸命に働き、民に慕われ敬われる(ここ泣ける)。
ラストの息子バーフバリの格闘シーンも見応えあった。
バーフバリは偉大なり!

監督 / 脚本 : S・S・ラージャマウリ
原案 : K・V・ヴィジャエーンドラ・プラサード
出演 : プラバース / ラーナー・ダッグバーティ /
   アヌシュカ・シェッティ / タマンナー

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