残酷で異常
犯していない妻殺害の罪を追求され、
男は永遠に妻殺害の現場が再現される奇妙な建物に閉じ込められる。
【amazonプライムビデオの紹介文より】
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「sit down! 」のおばさんがオモロ怖い。
あの施設(煉獄?)の世界観がオモロ怖い。
つーか、古びた地下施設に煉獄がある世界観に
ショックを受けたよ、創作者として(当方 漫画家)。
一般的な煉獄等のイメージといえば、
恐山みたいなガスが立ちこめる岩場など
原始的な絵面を思い浮かべるはずだが、
あんなに整備された地下施設なんて発想は僕の中には無かった。
また、管理者がモニターの中から出てこないとか
(だけど超能力で体罰を加えられるとか)、
しかもそのモニターが古い型式のままだったりとか、
予算を極限まで節約された公共機関っぽいところなど
細部の設定がいちいちユニークで前衛的。
そう、
設定と世界観が超素晴らしい作品なのだ
『残酷で異常』という作品は。
ただ、主人公がブサイクな中年男なんだけど、
そこが感情移入できない点というか
(まあ別に感情移入なんてできなくてもいいのだけど、
単純に、好きになれないな、あの顔は)、
まあそれくらいかな?『残酷で異常』という作品の欠点は。
と言う僕自身、
自作品の主人公をブサイクにしがちで、、、
それはなんだろ?
なぜそうしてしまうのかは自分でも分からないのだが、
たぶん、
この映画の主人公を観て感じた印象と同じ、或いは似た理由で
僕の漫画作品は支持されないのかな? とちょっと思いました。
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2014年 カナダ 超現実的スリラー映画。
監督 / 脚本 : Merlin Dervisevic
出演 : デイビット・リッチモンド・ペック / Bernadette Saquibal
ミシェル・ハリソン