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節目

死ぬまで永続的に続いていくのが時間なのですから、節目なんてものは迎えるというよりか作り出すもののような気がします。

ここまでにこうするんだとか、ここで一区切りつけようとか。それは人それぞれが作り出すもので、そういう意味では、人は皆、それぞれ自分の人生の節目を作るクリエイターなのかな、なんて。今星野源さんの『創造』を聴きながら書いているもんですから、なんか作り出すかと考えた時、人は生きている時点で創造者なのではないかと、そんなことを、曲に酔いながら思っているのです。

といううるさいのはここまでにして。

この度、演劇企画ヱウレーカを退団いたしました。
お世話になりました皆様、ご来場頂きました皆様、それでなくとも見守ってくださった皆様、本当にありがとうございます。

(撮影:たぐちうえぜ様)

おかげさまで、退団という節目を創り出す事が出来ました。

アイロニカルエンタメ劇団を抜けるからと、最後に皮肉をかましているわけではありません。僕は人生における節目を作る事ができたのだと、心いっぱい胸いっぱい、すごく暖かいのです。

僕には夢があります。
やりたい事、沢山あります。
それは発表した通り、人を笑わせたいし、音楽で人を揺らしたいし、それでなくとも、駄菓子屋やりたいし、銭湯もやりたいし、カフェもやりたい。マグロの中落ちをこそいで食べてみたいし、ダンスを習いたいし、運ばれてきた食事に素敵な笑みをこぼす人になりたいし。
どれも大切な夢です。

それを大切にしよう。
そう思ったのがきっかけです。
体も弱いし、俺はやりたいことをやるためには、運びたいペースを保つためには、今始めないとな、と。

劇団は大好きです。演劇も大好きです。
高校から演劇を始めて、その面白さには今でも虜で、毒されています。表現ってこんなに面白いんだ、たまらねえやと、イルカのカバーの煎餅布団の上で、情熱的にニヤつき、真似事をしたのを覚えています。

劇団はとても素敵な場所です。
あの劇団はすごい。演劇企画ヱウレーカというのは、恐ろしい集団です。イカれた主宰を筆頭に、化け物がぞろぞろついている。あの劇団で表現していることは、憎しみであり、皮肉であり、悲しみであり、それでいて愛であり、人間への肯定なのだと、僕は思います。
あなたの代わりに、叫ぶし、泣くし、怒るから、だからあなたはあなたのまま生きていていいんだよと、そして気づいてと、声をあげている団体なのです。

惚れ惚れします。心底共感します。
憎しみもします。悲しめます。怒れます。
一緒に活動をしてきて、一緒に叫んできました。あの声をあげた時間は、とても素敵で最高で、知的で感情的な、恐ろしく光り輝いた時間でした。楽しかったな。

(第3回公演 天獄サンサーラより)

それを経て、僕は自らの叫びを上げる力を手に入れました。俺は愛してるし、大好きだし、笑顔を大切にしたいし、生きているだけでいいし、人は楽しいし、くだらない事が大切だし、自分を愛して欲しい。そんな恥をかきそうな言葉を、大声で叫んでみたいのです。山口隆よろしく、あなた方に伝えたいのです。

そうして創り出す事が出来たのが今回の節目。我ながら、綺麗に創れたなと思います。

さてここから、どんな節目を創っていこうか。
夢を叶える節目はもちろん、25歳、30歳という節目。いろんな節目を創り出す事ができたらいいな。

今後、僕の活動のテーマは、誰でも遊びに来られて遊べてふざけられて練習できて、犬の散歩もできてお話もできて、失敗もできて成功も出来る、誰でも入れて誰でも出ていける、休憩もできて、体を鍛えることもできて、酒持って座ることもできて、見守ることもできる。そんな場所。のような人間。つまり、公園のような存在、です。恥ずかしいし、クサいですね。

松村惑々という人間を見て、アホだと思って貰っても、アホでも生きていい証明をします。賢いと思っていただけたら、その憧れに沿えるよう尽力します。どうにか俺という場所に来て、楽になって帰って欲しい。そういう気持ちでいっぱいです。

さあ、ここからが勝負。
居ても立っても居られません。
まず1発目。3/20。初舞台です。

楽にやろう。

これから沢山、無限に恥をかいていきます。
恥をかけなくなったら終わりだと思うので。

長くなりましたが、この節目における感謝と決意表明です。本当にお世話になりました。そして、今後とも、松村惑々をよろしくお願いします。

20210313

頂いたサポートで、ちょっといい生活を送ります。 ハーゲンダッツ買ったりとか、鶏肉を国産にしたりとか。