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前十字靭帯損傷


「ブチッ」



あの日あの一瞬。今まで聞いたことない自分の身体から発せられた音は、近くにいた選手たち、そして、僕の頭の中にも響き渡った。



「前十字靭帯損傷です。靭帯が切れてますね。」



2月25日 PM13:35 
受傷した翌日。MRI検査の結果、医師から診断された受傷名。全治約6~8ヶ月(術後)程の大怪我を意味するこの言葉を、その時なぜか落ち着いて受け入れていました。



(手術か.....)


と、頭に浮かんだこの言葉で、自分はまだサッカーがしたい。復活したいんだなって思えたことにホッとしたことを覚えている。


その日から書き始めた日記。


怪我の記録だけじゃなく、何か今からできることと思って、怪我した日から復帰までのなんてことない日々のことを忘れずに書いていくための日記です。


すぐに切り替えてたように見えますよね。でも、実際は、なんていうか、「日常生活が普通に送れている。」「前十字靭帯の痛みがない」って感覚から、怪我した実感がない。というのが、この時の正直な感想です。


一番好きなボールペンを買いに無印用品へ。無印の雰囲気はなぜか、安心感と安堵感に包まれる。そして、帰り道に訪れた店舗が関西最大級並みの大きさで、楽しくなって高揚していたのが、怪我を忘れさせてくれていたのかもしれない。


今回、このエッセイ風な物語、怪我の記録を書くことをすごく悩みました。けれど、形を決めず、自分の言葉でそのまま書いていきたいなと。ありのままの内容で書きます。多分、痛がってばっかりかもしれません。笑


なんせ、怪我や長期離脱をほぼしてこなかった僕は、リハビリや怪我の耐性がまるで備わってないはずです。ただでさえ、もう術後数日で悲鳴上げてます。泣きそうです。笑


この怪我は、スポーツしていたら、起こりうる怪我で、数多くの選手が経験をしています。何度も経験したり、左右の足を受傷されたりと、初めての大怪我をした僕の場合、側からみれば、たかが一回となることだと思います。


今回僕は、この怪我に対して予備知識や事前情報をあえてあまり入れませんでした。今の時代、SNSでもネット上でも目まぐるしいほどの情報が溢れ、何をどう信じていいか分からなくなってしまうかなと。

Instagramで、

#前十字靭帯
#前十字靭帯損傷 
#前十字靭帯断裂


と検索をかければ、一般の方やアスリートの方の経過報告もたくさん出ます。もちろん参考にもなります。僕は、術後に退院してから、参考にしようかなと思っています。術前や入院期間中は、特に人によって差も出て、経過もまるで違うので、人と比べないようにと思い、あえて遠ざけていました。


それでも、リリースしてから、たくさんの仲間や経験者の方の声や言葉が届き、その人たちのアドバイスや一つ一つの言葉はちゃんと頭に入れました。何より同じ病院、手術、入院、リハビリ、PTの方を経験してる選手たちの言葉はめちゃめちゃ安心感があって、今でも毎日のように聞いています。


今回のこの発信に関しては、参考にしてもらいたいとは全く思いません。僕の自己満のようなものかもしれません。


前十字靭帯損傷でも十人十色なリハビリがあります。病院の環境やチームレベルによる環境の違い、トレーナーが常にいるいない、そして、僕のように普段は仕事をしている。それぞれが復帰まで色んな道を通り、色んな苦労や葛藤があるので、全部が全部正しい道だと思います。


怪我した日から病院やトレーナー、経験者の言葉を信じて、頼って、術前トレーニングにも全力を注ぎました。今病院の中でも、従順に生活を送っていると思います。


「もう一度ユニホーム姿を見たい。」

そして、

「ユニホーム姿を見てほしい。」

その言葉と自分の思いを形にしたい一心です。


※病院名や病院内など、特定してしまうような写真等は載せないつもりです。なので、入院中は特にリハビリの様子や足の状態の写真は少なくなり、基本的に文章が多くなることはご了承ください。


そして、怪我だけでなく、入院前の日々、入院生活、滋賀の生活、何かちょっとしたことでも書いていけたらと思ってます。


「滋賀県民は、スタバをテイクアウトして、夜に湖岸をドライブする!」
そう教えてくれた人がいました。術前に何回したことか笑


「いつか本書いてみたい。」
字を書くのが好きな僕は、今でも何か気持ちを伝えるときは必ず手紙を書いています。


そんな思いもあって、今回せっかくならばと、どのくらいの頻度になるかは分かりません。一瞬で終わる文の日もあれば、振り返る期間が長いかもしれません。


サッカー選手、こども園で働く先生、そして、普段料理が好きな僕の色んな姿を届けたいと思います。

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