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チカチーロと現代社会に蔓延る犯罪者達の乖離を思う時

『殺人鬼の存在証明』という映画が公開されると知った
監督は製作にあたり、様々な殺人鬼について調べ、話を聞き、作品を組み立てたそうだ

特に調べ上げたのが、
ウクライナ生まれの“赤い殺人鬼”
アンドレイ・チカチーロであるという

私の触覚が敏感にならない訳がない
『マーダー・ケース・ブック』愛読者なものでして、はい

このチカチーロ、子供から何から手を出し、証拠も残していたにも関わらず捕まるまでに非常に長い時間がかかった

昔の事件だから、検死も今ほど正確に出来ていなかっただろう
それでも、それにしてもその間にも多くの犠牲が出てしまった

それはあまりにも異常な現象が原因だった
チカチーロは、その血液と精液で型が異なるという異常体質だったのだ
だから疑われても検査結果で釈放されていた

真実とは奇なり
異常なのは精神だけとは限らない


異常犯罪心理学も昔に比べたら進歩している…様に見えてどうなんだろうと感じる

日本人ならば、多くの事件が浮かぶ人が多いのではないだろうか
それだけ今現在も、ある、のだから

ただ、単にサイコキラーとは思えない
“未熟な精神の承認欲求”なのか、何なのか、残忍ではあっても異常過ぎるとは感じない


私の座右の銘的なものは、漫画からくる言葉が多いが(お子ちゃまだから)、
高橋亮子先生の
『つらいぜ!ボクちゃん』の後半にある

「君は、人を思いやる事、
  した事はないの?」

この言葉が今の世の中に一番欠けていて必要だと強く感じている

人を刺しても自分は痛くない
それをそのままやってのける
これが増えた

異常性ではなく幼児性ではないか


そんな事を毎日考えながら、
『殺人鬼の存在証明』も観ようかと思う
今年のGWまで待つことにしよう

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