親子留学にはお金がかかる@カナダ

まずは、軽く自己紹介させてください。

私は1970年代生まれ、独身時代は貧乏ながらも自由な東京生活をこよなく愛していました。現在は新幹線の停まる地方都市の片隅で、主婦と呼んでもらうには申し訳ないほどの、いい加減主婦をしています。

私の住む地方都市は、我が家のような平均的収入家庭でもカトリック系の私立小学校に子供2人を通わせることなんかもできたし、質の良いプリスクールも点在してる街で、ネイティブの先生に英語を教えてもらえるような環境が整っていたので、小さい頃から英語に力を入れた子育てをしている家庭はそんなに珍しくありません。でも、中学に上がれば、部活や学校の成績に重きをおく家庭がほとんどで、我が家のように親子留学に行く決断をするのは、少なくとも「普通」ではなかったかもしれません。

私には子供が2人いて、上の子は高校卒業後アメリカの大学へ進学し、下の子は小学校を卒業した後、私と2人でカナダ留学に行き、現地のセカンダリーで過ごしました。

アメリカの大学へ進学した上の子はスカラシップ(返さなくていい奨学金)を大学から貰えると決まった上での留学だったので、お金の心配はなかったですが、下の子との親子留学では年間400万円以上が、かかりました。家賃・食費・学費など全部込みの金額で、これを3年間です。留学していたバンクーバーの街は物価が高くて、私が住んでたコンドの家賃は1ベットルーム+Den(日本の広めの1Ldkに物置がついた感じ)で$1900でした。しかも学費も家賃も、保険料も年々値上がりし続けてます・・

金額的には子供1人での留学の方が安くすみますが、私には中学生になったばかりの子供を1人で行かせる勇気はなくて、、でも親子留学の経験はお値段以上の。いや、お値段相当?の価値はありました。

現地で病気になった時や、トイレの水が逆流してきた時、ちょっと洒落たレストランで、言葉が通じなくて疎外感を感じた時、時間通りに来ないバスを寒空の下、延々と待ってイライラした時なんかは「もう日本に帰りたい」って思ったりもしたけど、息子が通った学校のこと、仲良くなった同級生たち、見てきた景色、外国の匂い、お世話になった人達のことは一生忘れないだろうし、10代の息子との「外国暮らし」を、体験できたのは本当にラッキーでした。

今の日本では、まだまだ人と違う子育てをするには勇気が要るし、信念があっても、何かのきっかけで自分流の子育てが、急に不安になってしまう時や、正解を求めて気持ちがざわつく時もあると思います。もう終わりに近づいてきた、私の普通じゃない子育ての記録が、もしかしたら誰かの役に立つかもしれない。そんな思いで、今日noteを始めます。 






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