光に見える文化 どうしてホテルの部屋ってなんか暗いの?
こんにちは、佐々木です。今日は光に見える国をまたいだ文化の差についてお話してみたいと思います。
普段自然に使っている照明器具ですが住居であれ、店舗、オフィスであれ建物に必ず取り付けられています。それだけ私たちの生活に溶け込んでいる『光』そこには文化の違いが現れます。
当たり前すぎる身近な光にも知らず知らずのうちに食事やファッションのように好みや生活スタイルが反映されていて、とても興味深い世界が潜んでいるのです。
実感として、海外旅行で欧米に行った時にホテルの照明が『ちょっと暗いなぁ』と思ったりしませんでしたか?天井にぱっと明るくなる照明がついているという事は、あまりないですよね。
ちょっと物足りなく感じつつも、見回してみると暗い割に、照明器具の数が多い!ってことに気づかれると思います。
フロアスタンドライト、テーブルの上のスタンド、間接照明、ベッドサイドのランプetc..小さな明かりが分散して置かれています。
ワークライフバランスという言葉は1980年ごろの英米で生まれましたが、この言葉が私たちにはやや新しく感じられるように、日本では2000年代に浸透し始めたようです。確かに以前の日本は仕事とプライベートがあまり明確ではない文化があったように思いますが、欧米ではオンとオフを明確に分ける文化がつよく根付いているように思います。
このような角度で考えると、家やホテルは安らぐ場所という感覚がより強いのが欧米の人々なのではないでしょうか。
日本のリビングの代表選手であるシーリングライトの一気に部屋を明るくする照明に比べると、欧米の照明の使い方にはたかが照明、されど・・と何とも自由に生活を彩る道具として使いこなしていることに驚きます。
先ほどのホテルの例にもあるように、全体の照度は低いのに、照明器具の数は多いのです。そして、その一つ一つがよく見ると光を投げる方向が異なる事が分かります。
床を照らすもの、壁を照らすもの、天井を照らすもの・・・それぞれを足し算したり引き算したりしてその時々のシーンに合わせて光を調整しているのです。
食事の時は、テーブルを囲む二人の親密度を感じられるようにテーブル廻りだけを照らしてみたり、読書をするときはスタンドライトを使って、リビングでありながらも自室のように光で空間を区切ってみたり『明るくする』以上に光に様々な役割を与えています。
実はとっても合理的な欧米の照明手法?!
欧米の人々に対して、合理的というイメージを持っていた私は以前、シーリングライトでポンっと明るくする日本の照明のほうが合理的じゃない?なんて思っていたのですが、1つの部屋を様々な用途に光を使ってフィットさせる彼らの技を見ていると、さらに上手の合理性というものを感じるようになったのでした。
小さな明かりの組み合わせは部屋の印象を大きく変えることができます。
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