ワーケーションにおける「質の良い交流」とは?
南伊豆町にお招きいただいて箕浦さん、天野さん(メルカリ)とご一緒してサテライトオフィス、ワーケーションについてお話させていただきました。箕浦さんのワーケーションにおけるDXや教育の重要性、天野さんの和歌山ワーケーションの舞台裏などいずれもなるほどというものでした。
松下の話はさておき、パネルディスカッションでSENA株式会社の生畑目星南いただいた質問でワーケーションでいう地域との交流が大事と言われますが「質の良い交流」とは何か?というものがあり、非常に考えさせられました。
そこでお答えした内容です。
つながりというと人と人が「線」でつながるイメージですが、それよりはむしろお互いの「のりしろ」が重なり何かをつくることにつながるものかなと思っています。
ワーケーション、特に地域からの目線では「社会課題の解決」のように、なにか問題がありその解決こそが目的となりがちです。もちろん最終的にはそうなることが望ましいですがそれを前面に出しすぎると「文化祭の出し物を決める学級委員会」的なものになります。
個人的には「Problem(問題)」ではなくお互いのできることを合わせて何かをつくる「Project(プロジェクト)」が生まれていくことがポイントなのかなぁと思います。
例えば注目を集める千曲市のワーケーションではさまざまなプロジェクトが展開されています。それぞれ課題の解決「でも」ありますが、人との出会い、交流による「プロジェクト」であることが魅力なのではないでしょうか。
別の表現で言えば、台本が決まっている演劇ではなく、相手がありそれに合わせつつ自分も展開する「即興演劇」のようなもので、おもしろい交流があるではなく、交流をおもしろがることができる人にまず来てもらうことが大事なのかなと思います。そういった意味では「質の良い交流」とはこのメンバー、この人とならきっとおもしろいプロジェクトができそうだ、という「楽観的な信頼」が肝になりそうです。
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