論文に見る海外デジタルノマドとワーケーションの類型
日本ワーケーション協会の交流会イベントで
という論文を読みました。現時点で一番新しい海外デジタルノマドとワーケーションの類型を見るレビュー論文ではないかと思います。論文の内容について備忘録的に。
この論文を「肴」にじゃあ日本だとどうなんだろうとか、あの地域の事例で考えると…など骨太な議論ができました。ついつい目先のTo Doをこなすことに注力してしまいます。もちろんそこからの気づきも多くありますが、同時に論文をもとに考えるといった形で思考を巡らせることも大事だなと思います。
ワークプレイスの展開
第1の場所…テレワーク、WFH(Work from Home)
第2の場所…オフィス(Cooperate Office)
第3の場所(サードプレイス)…コワーキングスペース、ビジネスセンターなど。
第4の場所…ハイブリッド・ワーク
第5の場所…ワーケーション
拡張(Augmentation)…デジタル・プラットフォーム
というようにワーケーションは第5の場所(Fifth Place)としてのワークプレイスと位置付けられるとしています。
ワーケーションの分類
伝統的なワーケーション…仕事と休暇の重なりの経験
コワーケーション…コミュニティを軸としたイベント的なもの
ワーケーション・リトリート…仕事を軸に休暇とコミュニティが等しくリンクしているもの
立科の仕事中心ワーケーションとかはワーケーション・リトリートになりそうなど日本で展開しているものもそれぞれありそう。自分が英語で書いたものもありがたく引用されていますがコワーケーションに分類されていましたね。
ただしここでいうコミュニティがデジタルノマド同士なのか、地域の住民も含めてなのかなどはもう少し掘り下げて考える必要がありそうでした。
ワーケーションの定義
ワーケーションの定義もしています。特に「Location-flexible work」という言い回しは納得感ありますね。
フィールドワーク
Robinson Club Fuerteventuraというところでワーケーション実施者にインタビュー調査。テネリフェ島の近くですね。デジタルノマド村を打ち出しているマデイラ諸島も含めてポルトガル、スペインの大西洋上の島はヨーロッパ人にとってワーケーションしやすい環境にあるのかなと思います。
調査対象者を見ると、年齢も29-42歳、独身からパートナー・配偶者ありまで幅広くきいています。理由はテニスやランニングなどスポーツ目的が結構いるなぁと。2週間から4ヶ月までと日本からするとけっこうな長期滞在の人たちでした。
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