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宮本浩次という生き方

私の書棚に「校長という仕事・生き方」という本がある。校長という職がたんなる職業にとどまらず、その人の生き方と密接に関わっているとの考えから、私が住む自治体で活躍する小中学校の校長先生がたが書かれたライフヒストリーを基に、校長の在り方を模索した書籍である。
(なぜこれが私の書棚にあるかといえば、私がいずれそこに行き着くルートに乗っかっているから)

そして宮本浩次である。
職業、ロック歌手。
職業というからには、生活の糧を得るための手段という意識もあるだろう。しかしそれ以上に、うたうことはこのひとにとって、生きることそのものであるように思えるのだ。

私は宮本さんのことをいつも、きれいかっこいいかわいいセクシー言っている。けれどたぶんそれだけならここまで好きになってはいない。
うたうことに魂を捧げて、誠実に実直に真摯に努力し続ける、その生きざまが美しくて、どうしようもなく魅かれているのだと思う。

だから、仕事に対して緩みや甘えが生じたときに宮本さんのことを思う。東京から遠く離れたところで、宮本さんの生活にはなんの接点もない、おそらく聞いたこともない職種の仕事を今はしている私だけれど、このひとに誇れる仕事をしようと、自分を鼓舞する。宮本さんの存在を標として生きている。

奇しくも宮本さんがカバーした松田聖子の「赤いスイートピー」に、次のような詞がある。

「I will follow you
あなたの生き方が好き」

これまで積み重ねてきた、そして日々更新される活躍を知るほどに、新たなおどろきを得る。たいへんなひとを好きになってしまった、と幾度思ったことか。
それでも、だからこそ、私はこれからもこのひとにあこがれ、追い続け、導かれて歩いてゆくだろう。

宮本浩次という生き方に。

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