【似顔絵】 Collection③
これまで色々な絵を描いてきたが、ふと、“似顔絵”について考えてみた。
似顔絵とはどんな絵なのだろうか?
いくら緻密な似顔絵を描いても、リアルさでは写真に敵わない。リアルさを追求したいなら写真に任せるべきだろう。
ならば、似顔絵はどうあるべきなのか。
似顔絵は誇張である。
そこで次のような結論に至った。老生が求める究極の似顔絵とは、「極力顔を描かない似顔絵である」ということに。
そう、小泉八雲先生の『怪談』に登場する貉のような似顔絵があっても良いのではないか。
そんな実験的な気持ちで幾点か描いてみたけど、いかがでしょうか。
松風冬来『新編貉尽』より
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