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私の株式選別方法ー中国による旧型半導体の生産拡大とアメリカの対応について

中国に対する先端半導体の規制は良く知られており、市場の織り込みも相当進んでいると思います。今回、旧型半導体の規制について米国が情報収集を始めたとのニュースがでてきましたので、その紹介と、簡単な考察をしてみたいと思います。

中国が旧型半導体の生産急ぐ、警戒強める米欧は新たな戦略議論
Jenny Leonard、Ian King、Alberto Nardelli
2023年7月31日 23:57 JST
中国、禁輸対象ではない旧型「レガシー半導体」製造工場に巨額投資
まだ情報収集段階、措置を講じる時期は未定-米当局者
米国と欧州の当局者らは、中国が旧世代半導体の生産を加速させていることについて懸念を強めており、中国の拡大を抑制する新たな戦略を議論している。
  バイデン米大統領は、人工知能(AI)モデルや軍事用に応用される先端半導体について、中国の調達能力を広範に制御する措置を導入した。しかし中国は、輸出禁止の対象ではない旧型の「レガシー半導体」製造工場に巨額の資金を投じることで、これに対抗した。こうした半導体は世界経済全体にとって依然不可欠で、スマートフォンから電気自動車(EV)、軍装備品に至るあらゆる製品において重要な部品となっている。
  こうした中国の潜在的な影響力を巡り新たな懸念が浮上しており、同国の動きをさらに抑制しようという議論が持ち上がったと、協議が非公開であることを理由に、事情に詳しい複数の関係者が匿名を条件に明らかにした中国が半導体を使って自国に優位な展開に持ち込むことを米国は警戒しており、なんとしても阻止する構えだという。
  レモンド米商務長官は先週、保守系シンクタンクのアメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)で開かれたパネル討論でこの問題に言及。「中国が巨額の資金をつぎ込んでいることで成熟半導体やレガシー半導体の余剰能力につながる恐れがある。これは考慮すべき問題であり、同盟国と先手を打って取り組む必要がある」と話していた。
  措置を講じる時期は決まっておらず、まだ情報を収集している段階だが、全ての選択肢が議題に上がっていると、バイデン政権の当局者は話した。米国家安全保障会議(NSC)の報道官はコメントを控えた。欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会の報道官からもコメントはまだ得られていない。

ブルームバーグより
2022~2026年に稼働開始する建設中の半導体工場

内容自体は、細川正彦氏のニュース記事(私のnote記事参照方)と途中まで同じですが、アメリカが規制するかもしれないとのニュースは初耳でした。

ここからは、私の妄想ですが、

影響のある分野は、
パワー半導体、汎用半導体になりますね。
規制内容は、上記の半導体製造装置の輸出禁止、半導体材料の輸出禁止、中国からの対象半導体輸出入禁止といったところでしょうか?

細川氏の記事から、将来において中国が市場を独占した時に(安い値段でライバルを駆逐)、一気に輸出禁止にして、政治問題化する計画でしょう。

では、日本の半導体メーカーにとってネガなのかというと、ネガではないと思います。
先端半導体の時は、中国で作れなくてもその他の国で作るので、結局はポジでしたね。
今回のニュースも何となくネガなニュースに思えますが、先端半導体の規制と同じ道を辿ると思います。
以上、私の妄想でした。
追加情報が出てきましたら、ここに載せておきます。。

以下、引用先




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