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おたりスマートソンプロジェクトを振り返る Vol.2

本記事は、Vol.0の時系列、
2019年5月16〜17日:知的情報空間研究室 「第1回小谷村訪問」システム
に当たります。

官学プロジェクト Tips

今回の訪問理由は、KCMEさんからご紹介いただいた小谷村役場さまに、

・Sigfox対応水田水位管理システムのプレゼンテーション

・実証実験の仮現場

を確認させていただくためでした。KCMEご担当者さまと小谷村担当者さまにお時間いただき、水田水位管理システム案をお伝えしました。

プレゼンテーションの結果、実証実験について前向きなご回答をいただきましたが、今後の官学で気をつけておきたいポイントをまとめました。

【用語統一の必要性】
役場の方々は行政のプロです。プロですが、地域の皆さんとの相互理解のために行政用語は使わず、なるべく平易な言葉で語ってくださいます。
それに比べ、私たちは専門用語が多いプレゼンテーションでした。よりよい理解と研究、またその先を目指すには、お互いの用語統一と平易な表現が必要だと、役場の方々のプロの現場を見させていただいた今、改めて感じています。

小谷村役場の皆さんは、多くの産官、産官学連携のプロジェクトに取り組まれており、私たちが多くの知見と驚きをいただきました。

株式会社ネスレとの取り組み:

チームラボセールス株式会社主催、株式会社モリサワ、武蔵大学との産官学連携プロジェクト:

これらのプロジェクトを見ていただければ、小谷村がどれだけ様々な取り組みを行われているか、お分かりいただけると思います。

つまり、小谷村役場さまのような経験のある方々に対し、ご理解いただけるプレゼンテーションであった、と後々の反省に繋がりました。お互いの場所が離れている場合、顔を合わせてのプレゼンテーションは貴重な機会となりますので、その機会を最大限活かすための準備を入念に行う必要があった、と考えています。

実証実験 Tips

今回の場合、小谷村役場から東京電機大学 千住キャンパスまでは、
電車:南小谷駅から特急あずさを使用した場合、4 時間 58 分
車:上信越自動車道 と 関越自動車道 経由 294 km、最大おおよそ5 時間 10 分
です。

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電車で移動の例

この時間を見ていただければ、どれだけ1回の訪問において現場でなければできないことをするのか、がプロジェクトにとっての課題になりました。

後ほど段取りの天才河西さんの資料作成によって、本プロジェクトの効率性がぐっと上がりますので、彼が残してくれた知見をまとめたいと思っています。

また、この機会では、実証実験の現場となる3箇所の水田を訪問させていただきました。
上述の通り、プロジェクトの実施場所が互いに離れている場合は、1回1回の訪問で現地で確認したいことを前もって整理し、スケジュール化することが大変重要になります。

また、スケジュール化する前に、「どのような情報を集めたいか」を明確にしておく必要があります。

【資料収集の必要性】
情報収集に務める
・今はインターネットである程度情報が手に入りますが、やはりネットの情報だけではわかりにくい点があります。
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今回は高度がその点でした。今回は3箇所の棚田に、システムを導入させていただきましたが、それぞれ離れた地区であったこと、地区の中には800m程度の高さの場所があったことは、訪問で初めてわかりました。
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GoogleMapを活用し、情報を補間すれば大きな問題ではなくなる点ではありますが、システムに大きく影響しますので、情報収集が必須になります。
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・写真(周辺環境の理解)
・デバイスによる計測(今回はSigfoxの電波強度、温度、湿度)
は必須なので、データ収集キットは作っておきたいところです。

特に写真は、研究にはもちろんですが、このような記事の作成にも利用できますので、集めるべき重要なデータのひとつです。
かつ、出張の全体像を出張に行けないチームメンバーに伝わる写真の撮り方のポイントを抑えておくこと大変が重要になると思います。

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ポイントを抑えていない場合の謎の写真の例

犯人は、この記事を書いている私です。第1回を終え、おたりスマートソンプロジェクトを振り返る記事はまだ続きます。

以前の記事はこちらから:



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