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これ以上引きこもりを増やさないためには、どうすればいいのだろうか?

川崎の殺傷事件に引き続いて、元農水次官が長年引きこもっていたご子息の殺害するという実に痛ましい事件が起きて、にわかに引きこもりに注目が集まっています。この元農水次官の息子さんは中2の時から親御さんに対して日常的に暴力を振るっていたようなので、川崎の事件を見聞きして「次は自分の息子かも」と思い詰めてしまったようです。

橋下徹氏がこの容疑者について「同じ選択をしたかも」「責められない」などと発言して物議を醸し出していますが、本当にこれを自分のこととして考えたら、橋下徹氏の発言をあながち否定できません。批判するのは簡単ですが、もしも自分の息子が四半世紀以上も引きこもり、日常的に暴力を振るっていたらどうでしょうか? 思い詰めてしまったとしても、あまり不思議ではないように思うのです。

また、タレントの松本人志さんが無差別殺傷を引き起こした犯人を「不良品」呼ばわりし、「そういう人同士でやりあって欲しい」などと発言して非難を浴びいます。ひきこもりを犯罪を結びつける風潮を危惧する声も大きく、NHKでも次のような報道がなされています。

僕の知り合いでも子供が25年以上引きこもっている方がいますが、両親はもう父80代に母70代で、本当に一体どうするのかと思います。引きこもっている本人も犯罪者予備軍のように扱われるのは不本意でしょうが、親だって死ぬに死ねないし、周りの近所の住人も不気味だと思うと思うのですね。「彼らを暖かい支援を!」と口で言うのは簡単ですが、「じゃあお前が支援してやれ」と言われたら、ほとんどの人は尻込みしてしまうのではないでしょうか? 僕は間違いなく尻込みします。

さて、現在日本には60万人以上もの長期引きこもりがいるとされていますが、いったいなぜここまで引きこもりが増えてしまったのか、そして 一体どうすればこれ以上引きこもりを増やさないようにできるのか、その辺りを考えてみたいと思います。

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