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男らしさを否定しても、なにも解決しません

しばらく前に髭剃りのジレットのコマーシャルが話題となりました。このCM,賞賛をする人も多いですが、一方で批判的な声も少なくありません。ちなみにYoutubeにアップされたこのCMの動画には、73万8千もの「いいね」がついている一方で、130万もの低評価が付いており、実際のところ低評価の方がはるかに多いのです。

まだこのCMをご覧になったことない方のために簡単に解説すると、まず、鏡を見入って髭剃りをしている男性の背後で #MeTooムーブメントを想起させるニュースが流れているところから始まります 。”Is this the best that men can get? Is it?”「これが、男ができる最善なのか?」というナレーションが入り、次に弱い者イジメをする少年、女性へのセクハラを行う男性などが流れ込みます。続いて ”Makeing the same old excuses”「いつも同じ言い訳が繰り返される」というナレーションが入り、それに重ねるように”Boys will be boys!”「男だから仕方がない」と笑い飛ばす男たちの姿が次々に表示されます。

次にそこからトーンが変わり、 ”But somoething finally changed.”「しかしついに何がが変わった」とナレーションが入ります。そして、喧嘩を仲裁する大人たちの姿などが映し出されます。ナレーターはさらに ”But some is not enough, because boys watching today, will be the men of tomorrow.”「一部の男はすでにやっていることだが、一部だけでは足りない。なぜなら、有害な行動を見ている見て育つ少年たちはやがて、大人の男性になるからだ」と語り、男たち全体が次世代のためにも言動を変えるよう呼びかけて終わります。


このコマーシャル、言いたいことはわかるんですが、確かになんとも言えない違和感の残る映像でした。今日はその違和感の正体はなんなのか、そしてどうしてこのコマーシャルが反感を買うのか分析してみたいと思います。

※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。

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