AIはどんな仕事を創り出していくのか?
ChatGPTの衝撃を受けている方から、「今後労働者は、どのようなことを学べば良いと思いますか?」という質問をいただきました。
うーん。難しい質問です。僕もあまり良い答えはありません。ただ、まずは今後起こりうることをなるべく正確に予測した上で、一体どのようなことを学べばいいのかを考えてみたいと思います。
どのくらいの仕事が影響を受けるのか?
米投資銀行ゴールドマンサックスは先月の28日、AIによって3億人分のフルタイムの仕事が取って代わられる可能性があると発表しました。AIの雇用への影響はさまざまなセクターに及び、事務で46%、法務で44%が自動化される一方、建設では6%、保守では4%にとどまるとしています。
3億人の雇用というと、アメリカとヨーロッパの仕事の4分の1(!)に当たるそうです。
また、ウォールストリートジャーナルも、「チャットGPTで最も影響を受ける職業は」と題して生成系AIの影響を受けやすい職業について論じていました。
生成系AIが最終的にどのくらいの仕事を奪うかははっきりしませんが、どの国でも労働人口の4分の1程度はなんらかの影響を受けると考えておいたほうが良さそうです。日本の労働人口は、およそ6902万人ですから、最悪のシナリオで1725万人分の仕事が失われる可能性があります。ここまでは行かないとしても、おそらくこのくらいの数の人が、少なからぬ影響を受けることになるでしょう。
すでに僕は、ChatGPTやMidJourneyやdeeplを使わない日がありません。そしてこれだけでももう、かなり業務が効率化しています。まだ人員を削るところまではいきませんが、今から5年すれば、また状況が変わるはずです。
今は3人でやっている仕事が、1人で回るようになるようなイメージです。それで思い出したんですが、昔はファックスもワープロもなかったので、文章はいちいち手書きし、それをさらに清書する人がいて、別の人が封筒に入れて発送していたそうです。なので、業務の進行がかなり遅かったらしいのです。
でも、今では、これと同じ業務がたった一人の手で、ほんの数分で完結します。AIもきっと、同じような省力化をもたらすのでしょうね。
完全にAIに代替される仕事は少ない
とは言え、完全にAIに代替される仕事は、意外とくらい少ないだろうと僕は考えています。
ただ、AIが様々な下仕事をやってくれるようになるため、人間の仕事は、AIへの業務指示と意思決定になっていくかと思われます。また、人と関わる仕事は機械化されませんから、この部分はどうしても人間に残ります。
でもね、実はもっと暗い予想もあります…。
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