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自由すぎる時代はあまりに生きにくい

まだ会社員だった頃、僕は「仕事」と「遊び」をかなり明確に分けて考えていました。「月から金は働く時間」「土日はリラックスして家族と過ごす時間」とか、そんな具合です。

でも起業してからは仕事と遊びと休息を分けて考えなくなってしまいました。例えば今日アメリカは日曜日ですが、この原稿を書いていますし、MyBrightureのバグ改修をテストしたり、プレゼンを直したり、夕方からは会議の予定が入っていたりして、なんとなく一日中働いています。

でもその一方でウィークデイに結構フラフラとコーヒーを飲みに行ったり、本を読み耽ったりと遊んでいます。本を読みながら仕事に結びつくアイデアを思いつくこともあれば、逆に仕事をしながら遊びのアイデアを思いつくこともあります。

つまり、いつの間にか仕事と遊びが混ざってしまって、明確な切り分けがなくなってしまったのです。そして僕みたいな人、おそらくたくさんいます。今回リモートで働いたのをきっかけに、仕事と遊びの時間の境目がなくなってしまった人、大勢いると思うのですね。

これはおそらく、時代の傾向です。そしてそれは今に始まったことではなく、もうかなり前からのことです。一度仕事を辞めて学校に戻ったりする人なんて信じられないくらいたくさんいますし、ある時期は専業主夫をして、その後会社員に戻る人もいます。

つまり、何もかもが混ざり合い、好きな時に好きなように生きられる時代がきたのです。もう、いかなるルールに縛られる必要もありません。結婚してもしなくても、あるいは何度してもいい。子供を生んでも産まなくてもいい。仕事を何度変えてもいいし、あるいは変えなくてもてもいい。複数の仕事をしてもいいし、一つだけでもいい。定住してもいいし、多拠点生活をしてもいい。そんな感じです。僕のアップル時代の同僚に途中で性別が変わった人がいましたが、それさえも許容範囲の出来事です。性別はもはや明確な「男」と「女」という2種類のカテゴリからなるものではなく、ゲイやレズビアンやクィアなどなど、様々なグラデーションの人々からなるものだということが、明確に認知されるようになってきたからです。

不安があるとすれば...

じゃあ好きなように生きられるようになってみんな自由で万々歳かといえば、おそらく今までよりもすごく生き苦しくなると思うのですね。

なぜかというと、選択肢が多すぎるからです。このことは以前にも記事にしたことがありますが、選択肢が多いと、常に自分の選択肢の責任を一人で背負わなければならないため、かえって生き辛いのです。

なお、上の記事で提示した解決方法は、「選択肢をあえて狭める」と「決めたルーチンに従って生きる」と「相談相手を持つ」いうものでした。これは今も当てはまると思うのですが、なんというか根本的な指針を欠いたアドバイスだったと思うのですね。そこで今日は、違う方向の解決方法を考えてみました。

※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。このマガジンでは教育のこと、テクノロジーのこと、あるいは経営に関するなどなど、僕がシリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。

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