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「本能に逆らう力」を培おう!

人間は長い長い時間をかけて、猿から進化してきました。つまり、一皮剥けば僕らはただの動物です。僕は保育園も経営していますが、小さな子供たちはちょっと悲しいことがあれば大声で泣き、腹が立つとすぐにお友達を叩いたりします。また、ご飯は手掴みで食べますし、好きなもの以外は食べようとしません。自発的に手を洗ったり、歯を磨いたりすることもありません。まだ本能だけで生きている部分が大きいので、致し方ありません。

そう、僕らが日々当たり前のこととしてやっていることの多くは、後天的に身につけたものばかりなのです。もしも文化や法律や教育制度がなかったら、人間は嘘をつきまくったり、嫌いな相手をすぐに殺したりします。もちろん風呂にも入りませんし、歯を磨くこともありません。

旧石器時代の遺跡から発掘された遺体を調べるなどして導き出した古代の殺人発生率は、およそ2%くらいと言われています。現代日本の年間の殺人発生率は人口10万人あたりわずか0.28人ですから、旧石器時代の殺人発生率は現代日本のおよそ10万倍だったのです。なかなか凄まじい数字ですが、文化も法律も教育もないと、殺人さえも厭わないのは人間という生き物です。

そして残念(?)ながら、僕らの現代人の行動の大半は「本能」で説明がついてしまいます。たとえ日々意識することがなくても、僕らは性欲、食欲、睡眠欲、支配欲、防衛本能などといった本能にドライブされて生きているのです。

もしも人間にこれらの本能がなかったら、これまで生き延びることもなかったでしょう。ですから、動物のような本能があること自体は別に恥ずべきことでもなんでもありません。

しかし、もしも僕らが今でも本能のままに生きていたら、世界は石器時代に逆戻りです。ですから、きちんと本能を制御して生きていく必要があります。そんなことは当たり前だと思うかも知れませんが、実はあまりうまくいっていないのが実情です。そこで今日は、「本能の制御」の大切さと、どうしたらより賢く制御できるかを考えてみたいと思います。

※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。このマガジンでは教育のこと、テクノロジーのこと、あるいは経営に関するなどなど、僕がシリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。

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