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感じ方、考え方まで強制される不快感

昨日Twitterを眺めていたら、こんなツイートが流れてきました。(う〜ん。昨日はTwitterを30分も開かなかったのに、それでもこんなのが拾えてしまうのが本当に問題です)

この記事の相談者の息子さんは、人種多様性に富んだチャータースクールに通っていたため、クラスメイトの人種など気にしたこともなかったそうです。ところが大学に進学後、寮のルームメイト候補に関する資料に人種が記載されているのを見て強い違和感を覚えたそうです。

相手の人種はどうでもいい。それが息子さんの感じ方のようです。そしてこの相談者は「息子は人種を気にすべきなのか、しなくていいのか。親がすべきこと、話して聞かせるべきことはあるのでしょうか。それとも、もう手遅れですか。」と質問を投げかけています。

さて、僕が違和感を感じたのは、この質問への回答です。

「気にせずにいられるのは白人の特権です。有色人種にそんな贅沢は許されません。息子さんたちには、まずそれを伝えるべきです。「白人は人種の『外』ではなく、人種ヒエラルキーの頂点にいる」と、社会学者のメーガン・アンダーヒルは指摘しています。この現実を拒否したり軽視すれば、不平等と暴力を永続化させるだけです。

家族全員で学習し、話し合いましょう。手遅れだなんてことはありません。多様な環境で育ったのは素晴らしいことです。でも、非人種主義はより平等な社会への第一歩にすぎません。息子さんたちのことですから、次に踏み出すべきステップを学ぶチャンスを歓迎するはず。あなたも一緒に踏み出してください。」

ぶっちゃけ言ってしまうと、この回答者のような意見が強まれば強まるほど、人種問題はより深くこじれ、解決が遠のくのはほぼ間違いありません。そんなわけで今日は、いったいなぜそうなっていくのか、考えてみたいと思います。

※この文章は単品で300円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。このマガジンでは教育のこと、テクノロジーのこと、あるいは経営に関するなどなど、僕がシリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。

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