なぜ発達障害の子どもが増え続けるのか?
僕らがシリコンバレーで保育園を開業して、もう13年になります。
子供たちは相変わらず可愛く、微笑ましいことの連続です。
その一方ですごく変わったこと、それは自閉症やアスペルガー症候群、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの傾向を感じるお子さんがすごく増えたことです。開業した2009年当時は、医療機関への相談を勧めたいお子さんが100人に1人くらいいる感じでしたが、今ではこれが、30〜40人に1人くらいに増えた感じです。ましてや、ただ単に障害の傾向を感じる程度であれば、5人に1人くらいはいる印象です。
これは僕らだけが感じていることではなく、全米でもこの傾向が見られるようです。アメリカの研究団体「AUTISM SPEAK」よると、全米における8歳まで自閉スペクトラム症の発生率は、2004年には 166人に1人だったのが、 2020年には54人に1人と、およそ3倍に増えたそうです。
同じような傾向は日本でも見られるようです。通級(通級指導教室:一部特別な指導を必要とする子どもが障害に応じた指導を受ける教室)に通う子どもの数は、ここ30年で鰻登りです。
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