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武力に勝る武器

年末に「ゴジラ -1.0」を観てきました。

ヒューマン・ドラマとゴジラによる破壊がいい感じでミックスしており、最初から最後まで観入ってしまいました。ゴジラ映画って普通はゴジラが街を壊しまくるところに期待してしまうのですが、今回はヒューマン・ドラマがあまりもうまく描けていたため、「お願いだから、あの人たちの住む街を壊さないで……」と、登場人物たちに肩入れしてしまうくらいでした。「シン・ゴジラ」の真逆と言っていい作品で、本当に面白かったです。監督が「Always3丁目の夕日」と同じ人だと聞いて、妙に納得しました。

この映画、アメリカでも大絶賛されています。2回見に行った人もいるくらいで、僕たちが見に行った時も、映画がエンドロールが流れ始めると拍手が起きました。エンドロールで拍手が沸いた映画なんて、もう26年もアメリカに住んでいるのに、数えるほどしかありませんでしたから、相当な出来だったと考えて良いかと思います。

帰宅後にネットでの評価を見てみると、今回のゴジラの大絶賛とともに、その10倍以上もの予算を使うハリウッド映画が酷評されていたのがなかなか興味深かったです。

文化という名の影響力

さて、この「ゴジラ -1.0」映画、日本という国の今後の身の振り方を考える上で、かなり重要な映画だった気がするんですね。

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