見出し画像

スポーツ界のトークンについての現時点での理解 #1

今年、SNS界隈を賑わせている「トークン」や「NFT」(ブロックチェーン技術)。

これら自体の概念的な話は、いくらでも詳しくわかりやすい記事が出ているので、ここでは割愛します。僕の領域視点でのざっくりとした理解は「世界を大きく変える可能性のある最新技術が世の中に浸透しはじめ、日本ではスポーツチーム・団体などの資金獲得の新しい方法となっている」です。

大きな例として、世界トップのサッカー選手のリオネル・メッシがバルセロナからパリサンジェルマンに移籍した際に、その移籍金の一部がトークンで支払われました。それだけの価値が信用されているものである証拠です。

世界の新しい軸になるであろうこと。スポーツ界でも活用され始めていること。地域スポーツで活用の可能性があるのか、考えてみたかったこと。などなど。

様々な理由が重なったので、勉強のために、いくつかのスポーツチームのトークンやNFTを保有しています。8月くらいからゆるっと保有し始め「なんとなく」は理解できたので、そのメリット・デメリットや可能性などを、頭のなかを整理することと合わせてまとめてみようと思います。

冒頭に書きましたが、この記事はNFTやトークン、ブロックチェーン自体の概念を説明するものではありません。また、僕の理解のため、間違っていることもあるかもしれません。ご了承ください。

FiNANCiEというプラットフォーム

大前提として、これから記載するものはすべて「FiNANCiE(フィナンシェ)」というプラットフォーム上で起こっていることです。

「トークン」の”存在”としては地域通貨のようなもので(ほんとは違いますが)、ある土台(地域通貨の場合は、地域限定)のうえで成り立つものです。その土台がFiNANCiEです。これは、実体のあるものではなく、デジタル空間上に存在するプラットフォームです。

例えば、1万円でFiNANCiEのポイントを1万ポイント購入します。この1万ポイントは、FiNANCiE上で活用できるポイントとなります。そのため、仮にFiNANCiE自体が消滅したら、1万ポイント(=1万円)を捨てることとなります。ポイントは、逆にお金に戻すこともできます。

「トークン」で資金を獲得する

このポイントを使って購入できるのが、「トークン」です。トークンの”概念”としては、株式のようなものです(これもほんとは違う)。有名どころで言うと、サッカーJ1の「湘南ベルマーレ」がFiNANCiE上でトークンを発行しています。例えばですが、10,000ポイントで湘南ベルマーレのトークンを5,000購入した、という感じです。

「10,000円」→「10,000ポイント」→「湘南ベルマーレの5,000トークン」
※実際には手数料がかかります。数字は例えです。

同じポイント数でも、チームやプロジェクト、タイミングによって購入できるトークン数が異なります。これは、株式っぽいですね。

そして、トークンは売却もできます。

「10,000円」→「10,000ポイント」→「湘南ベルマーレの5,000トークン」→「20,000円」
※実際には手数料がかかります。数字は例えです。

トークンも、株式と同じように値が動きます。そのため、場合によっては利益を生めるし、逆も然りということです。

チームやプロジェクトのオーナーは、トークンを発行してそれが購入されることで、資金を獲得することができます。また、最初に購入された後も、FiNANCiE上で売買されることによって、その手数料?のようなものを得ることができます。

この仕組みで、スポーツチームがお金を得る方法が1つ増えたということになります。そして、チームによっては何百~何千万も資金を得ることができています。

「コミュニティ」でファンと成長する

ここまでは、主にお金の部分にフォーカスして書いてきましたが、FiNANCiEのトークンにはもう一つ大きな特徴があります。「コミュニティ機能」です。

(例えば)湘南ベルマーレのトークンを「保有」している人しか入れないコミュニティがあり、そこでしか得ることができない情報、そこでしか参加できない企画・権利などもあります。

コミュニティの使い方はチーム次第ですが、チームとトークン保有者がコミュニケーションを交わすことにより、一緒にチームを成長・高めていくような認識が強いです。

クラウドファンディングを含む、その他多くのチームへの金額的支援(参加費・グッズ・ファンクラブ)と大きく違うのは、価値が上下するトークンを「保有」して、相互やり取りをしながら一緒に作り上げていきましょう!という点だと理解しています。

「トークン」×「コミュニティ」という新しい形

厳密に言うと、NFTなどもっと多くの仕組みがあるのですが、現時点では「トークン」と「コミュニティ」が主軸なので、この2つに焦点を当てて話を進めたいと思います。

こういったシステムは、数年前から存在していました。ただし、制度が整っていないことや、新しく出てきた概念だったことから世間に受け入れられず、最初の方に書いた「プラットフォームごと消滅」が起こっていました。それでは信頼できないから利用できない、負のスパイラルですね。

そんな中で、時代が追い付き始め、日本のスポーツ界で信頼できるプラットフォームが頭角を現しはじめ、実際に多くのお金が流通するようになりました。それがFiNANCiEです。
※スポーツの筆頭がFiNANCiEであり、それ以外にも様々なプラットフォームがあり、それぞれのルールがある。

プラットフォームとしての信頼が土台としてあり、そこでトークンを発行するチームに信頼や期待があれば、多くの資金を獲得することができます。ちなみに、有名なチームだから多く売れるというわけではなく、「これからの伸びに期待」みたいなチームの方が売れている傾向にあります。SNS上でアーリーアダプターに対するリーチを戦略的にとっているチームも成功しているように思います。
※この話はまた違う視点になるので、別途書けたら書こうかなと。

***

ここから先は

900字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?