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目標設定とアイドル


わたしの経歴はそんなに変わったものではない

いや、そんなに変わったものではなかったはずだった。


小中は地元で、地域区分に沿った学校に通った。(中学受験はしっかり落ちた)

高校は指定校推薦で学費が半分になると知り、幼稚園からエスカレーター方式で進んだ者だけが、いわゆる『お嬢様』である私立の女子高に通った。

大学はどうしても家を出たかったので、これまた指定校推薦で簡単に行けそうな関東の大学を適当に選んだ。
(この選択により、奨学金の返済地獄になる)


就活をして、正社員になって、結婚して。

そういうものだと、それが当たり前で幸せなことだと教えられてきた。


だけどわたしは、今日で正社員を辞める。


理由はたくさんある。
もう何年もアイドル活動と並行して続けてきたけど体力的にしんどいとか、
社風が昭和すぎてついていけないとか、給料が見合ってないとか、シンプルに楽しくないとか。

ずっと気づいていた負の感情を押さえつけていた理由は、
『社会的地位を失うことの怖さ』である。


わたしはアイドルが好きで、アイドルを体験しているからこそ、
この職がどれほど大変で、楽しくて、誰も代わりがいない特別なものかを分かっている。

しかし、これを社会的に評価してもらうことが難しい。


現状、活動だけでは生活できないし、職業を記入する際に今後何を選択するか迷う。
きっと新しくクレジットカードを作るとなれば審査に落ちるだろうし、
まだ伝えていないし伝える予定もないが、『当たり前の幸せ』を謳ってきた母は、正社員を辞めたことを激怒するだろう。

アイドルは一般的な職業と違い、目標設定が難しく、何をもって達成・成功とするか曖昧な部分があると思う。

仮に”500人キャパのライブハウスを完売”という目標を設定したとして、
グループの規模感や個人の力量で意味合いが全然変わってくる。



というか、アイドルという偶像である以上、
もはやそんな分かりやすい数字で目標設定するのもおかしい気がしてきた。



わたしの活動の根源には、『自身の活動でプラスの影響を与え続けられる人になりたい』という思いがある。


ライブに行くために仕事を頑張った、とか
歌詞を聴いて勇気をもらった、とか
顔が可愛くて大変助かる(あまりにもオタク構文)とか

わたし自身に分かりやすい結果が起きなくても、わたしを応援してくれている人たちに良い結果や成功体験が起きていれば、わたし自身の評価になっているということだ。



今までもそうだったけど、明日からのわたしの『社会的地位』は

『みんなの声の大きさ』だ。

デシベルとかの話ではなくて、”松山ごま”が及ぼすプラスな影響を、たくさん世の中に発信してほしい。

わたしが好きな、いい音楽をみんなに知ってほしいみたいな気持ちで、みんなにとってのいい松山でありたい。






正社員を辞めただけで、数週間後には新しい環境に身を置き、
よりアイドル活動が生かせる仕事を、また、仕事をアイドル活動で生かせるよう頑張っちゃう。

動き続けないとダメなタイプの動物



今年はセサ民(浸透してない)が100人増えますように!








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