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【松L研 活動報告】ラブライブ!上映会(後編)

こんにちは、松L研会長の篠木なるなりです。
大学の試験期間が終了し、前回の投稿より少し期間が空いてしまいましたが『ラブライブ!(2期)』の上映会を行いました。
今回は5/30に投稿した"【松L研 活動報告】ラブライブ!上映会(前編)"の続きを投稿させていただきます。
前編と同様に、以下に各話ごとに気になった場面についてのコメントを記します。

#1もう一度ラブライブ!
冒頭、新生徒会長(穂乃果)登場シーンについて
白木:えりち立ったからえりちが喋りだするんかと思ったわ
篠木:久しぶりに観たからワイも少しビクッとしたわw
白木:これはシンプルに叙述トリックという認識でいいと思う

新生徒会長として挨拶をする穂乃果はマイクを頭上に高く投げ、華麗にキャチする。このシーンは何かのオマージュなのだろうか?個人的にはμ's 4thシングル『もぎゅっと“love”で接近中』のMVにおいて穂乃果がマイクを天空に放つシーンがあるのだが、それなのではないかと考えている。
篠木

本編にあまり関係ないが、UTXというのは一体何の略なのだろうか。多分意味はないのだろうが気になってしょうがない。
白木

神田明神での「雨やめ~!」のシーンについて
穂乃果「雨やめ~!!!!」(晴れる)
篠木:これどう思います?
白木:んー、これは…監督が悪い!
※あくまで個人の見解です

悪い展開や、登場人物の心情が暗い時には雨が降り、状況が好転すると晴れるというのは比喩表現の典型であるが、このシーンはそれを史上最も強引な形で表現したものではないかと考えている。
穂乃果が持つ、欲求を強行してしまう性格や、困難を打破して果てしない目標を達成してしまう神秘的な力が、この笑ってしまうくらい強引なシーンと親和性を有しているように思える。
監督の采配には脱帽である。
白木

#2優勝をめざして
ことり・海未・真希が夜中に作曲作業をしている時に流れるBGMが非常に安らぎがあって好きだ。最初はμ'sの何かしら曲の伴奏か何かかと思ったが、ラブライブ!2期のサントラにこの曲があった。
曲名『いつもどんなときも、全員のために』(作曲:藤澤慶昌)
白木

#3ユメノトビラ
綺羅つばさによってUTX高校のカフェテリアに招かれたμ's一同は、A-RISEの3人に称賛される。
スクールアイドル界憧れの存在を前にたじろぐ一同であるが、ここで真希は「フンっ」とすかす。
このすかしの真意は何であろうか?真希は知っての通り負けず嫌いの性格で、自分より優位な人に対しても「私にもそれくらいできる」「私だって負けていない」という風な態度を示すことが多い。今回の場合、A-RISEとμ'sの間には“スクールアイドル”としての対比が存在する。とすれば真希の「フンっ」という態度はスクールアイドルとしての反骨精神を示しているということである。真希のμ'sに対する帰属意識が表れている重要なシーンである。
篠木

#4宇宙No.1アイドル
逃亡したにこをμ's一同が追撃するシーンについて
にこを追う希は途中狭い隙間に胸がつっかえて追えなくなってしまう。そこで凜の胸を凝視し、凛に後を追わせる。このあからさまな貧乳いじりといいワシワシMAXといい、希ちゃんは今ではコンプラに引っかかってしまうだろうなぁ、と思いながら視聴していた。
白木

ラストシーン、にこは一体どんな曲を披露したのだろうか
にこのソロ曲(『にこぷり♡女子道』『まほうつかはじめました!』)
あるいはμ'sの曲をソロで歌ったのか、はたまた未公開のソロ曲なのか…
皆さんはどう思うか、コメント欄で教えてください(唐突)
篠木

#5新しいわたし
野生のちんすこうってなんやねん
白木

#6ハッピーハロウィーン
新潟一のラブライバー!!!!
でおなじみの『Dancing starts on me!』登場回である。

#7なんとかしなきゃ!
白木:穂乃果いつもダイエットしてんな

#8私の望み
感動的希回。
希はμ's9人全員で言葉を出し合った曲を制作することを熱望していたため、東京大会は新曲としてラブソングを作ることを提案する。メンバーからの反対意見が続出するが、唯一希の本意を知っている絵里が半ば強引に作成を促す。強引な絵里を怪しんだ真希は2人を問い詰め真相を知る。
希の家で希自身が自分の気持ちを打ち明ける前に、まず絵里がそれを代弁する。絵里は希の感情を自分の事のように理解し、希の境遇の幸せを全力で願っているのだ。希と絵里の出会いを鑑みても、この二人の間には特別な友情、もっと言えば情愛が存在している。
μ'sを結び合わせた希の本心が明らかになることや、劇的な神曲、『Snow halation』制作のきっかけが生まれるということから、#8はラブライブ2期のターニングポイントであると考えられる。
篠木

#9心のメロディ
東京大会当日、神曲『Snow halation』の登場回である。
大会会場に向かう際の3年生、1年生に注目したい。
絵里は緊張した面持ちであることを亜里沙に指摘されるが、迎えに来た希に「緊張してる?」と問われると、「さっきまでね!」と明るい表情を取り戻す。絵里に対して“希パワー”注入は効果抜群である。
大会会場には1年生、3年生ともに同学年の3人で向う。花陽・凛と絵里・希はおそらく普段の登校においても一緒に行動しているであろうが、今回は同学年3人で会場に向かっているという事が分かるように、わざわざ描かれている。
3年生については、絵里と希がにこを迎えに来た際に希が「一度くらい3人で行かないと後悔が残るかもしれない」と述べている事から、3人で登校したことが一度もないということが分かる。
この日だけはなるべく一緒にいようとする心情を描くことで、彼女たちが東京大会に対して強い緊張感を持っていることが伝わる。
μ'sはグループ全体としても、各学年ごとにおいても仲は良いが、スクールアイドル活動において仲良しごっこの延長のような浅い活動動機は存在しないということが計り知れる。むしろ各々の想いや目的は異なるが、スクールアイドルという形でベクトルが重なり合ってμ'sは作り出されている。
そう考えると、μ'sの出会いが奇跡であると称した希の考えは非常に納得のいくものである。

#10μ's
神田明神の階段でA-RISEと相対した時、ようやく東京大会の勝者がμ'sであることが分かる。初見だとここの緊張感はとんでもない。
白木

A-RISEの3人は初詣も一緒だし、劇場版ではこのグループでプロに挑戦することが明らかになることから、グループ仲がいいなぁと感心してしまう。
篠木

#11私たちが決めたこと
終盤の号泣必死シーンはご存じの通り。
個人的には、3年生卒業後のμ'sのあり方について全員が苦悩する中、「μ'sに入る!」と無意識に最もセンシティブな部分に切り込んでしまう亜里沙にムッと来てしまう。
白木

#12ラストライブ
篠木:ライブの順番トリなのは熱いね
白木:でもバンドが疲れているという可能性もある
篠木:さすがに生バンドではないでしょうww

KiRa-KiRa Sensaition!のあと舞台裏で穂乃果たちが集まり、達成感を爆発させ号泣しているシーンでは、見ているだけなのにこちらまで感情移入して泣いてしまう。
篠木

#13叶え!みんなの夢――
1期1話からここまでの1年間は、濃密である一方スピード感があったので屋上のシーンは喪失感がとても大きい。
全26話を通して感情の起伏が激しかった。初見でラブライブ!を観たときにラブライブ!ロスになり、心に穴が開いたような気持になった事を思い出す。
この熱量を忘れずに今後もラブライブ!を追求していきたい。
篠木

2期総評(白木低士)
2期は#4,5,8と個人回が多く、1期2期全体でメンバー全員に満遍なくフォーカスされるように脚本が設計されている。
『ラブライブ!TVアニメオフィシャルBOOK(KADOKAWA)』において京極尚彦監督は「μ'sの9人全員が好かれ、みんなに愛される子にしたい」「9人が絶対必要なお話じゃないといけない」と述べている。従って1期2期共に感動的な個人回が豊富に組み込まれているのは、こういった京極監督の意向に基づいた設計なのである。

以上

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