見出し画像

地味な色合いになる冬のコーディネートに、鮮やかな群青の郵便局員革鞄を

丑年の牛

日本の大学に留学して、そのまま日本の企業に就職したネパール人の友人がいるのですが、彼は敬虔なヒンドゥー教徒のため、神の使いである牛を口にすることは決してありません。

画像2

ちなみに、スマホの待ち受け画面は『ガネーシャ』です。

だからといって、己の信じる『価値観』を他人に押しつけてこないのは、同じ宗教でも過激派ヴィーガンとは異なるところ。

そもそも、人間は雑食性です。

そんなヴィーガンの主張が国連にとどいたのか?は知りませんが、金の匂いしかしない持続可能な開発目標(SDGs)の名の元、大豆を肉にみせかけた『擬似餌』の技術が進歩しています。

これで大豆は、人間の手によって生活圏と生息数をこれまで以上に拡大させていくことでしょう。

大豆を育てる畑をあらたに開墾するのにも、環境破壊をしてるんですけど…

そして、大豆ミートが大量生産されて畜産が先細りしていく未来なら、牛・豚・鶏の経済動物はいつしか動物園でしか見ることができない絶滅危惧種になっているかもしれません。


先月、イギリスのグラスゴーで地球温暖化対策の国際ルールを話し合う国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)があり、

温室効果ガスのメタン発生源として、やり玉に挙げられたのが『牛』でした。

マズい…

ヴィーガンが、的外れな感情論を叫んでいるのはほっといても問題ありませんが、国際社会が気候変動対策の名目で牛を目のかたきにしてきたらヒジョーにマズい。

今は15億頭いる牛が減少するのが確定なら、副産物の牛革が高騰するのも確定です。

それじゃなくても、革製品はじわじわ値上がりし続けていて、「いつ買うのがベストか?」と聞かれれば「今でしょ」としか答えようがない。



駆け込み需要

ひさびさ電車に乗ってまわりを見渡すと、学生の若い子は性別を問わず、みんなバックパックを背負ってます。

まだ流行っているんですね。

大多数はショルダーハーネスがゆるすぎて(その方が、バッグの脱着がラクだから)、メインコンパートメントが尻まで垂れ下がっているのを見ると、まるで背中にテナガザルがしがみついているかのよう。

バカにしているのではなく…

この子らもあと何年かすれば社会人となり、男子は『スポーツミックス』を狙ってか?アウトドアでもないタウンユースで、“ザ・ノース・フェイス”と書かれてあるナイロンリュックをそのまま背負い続けますが、女子はJK時代のそういう過去を一気に捨てて、“マークジェイコブス”とかのレザートートを持ちはじめたりします。

全体的な男女の傾向として。

メンズの腕時計革靴を専門に情報発信している人はいても、のことしか発信しないのは鞄屋の『中の人』くらいのものです(多くは、『なんでも屋』の服屋関係がオマケ程度に)。

情報が圧倒的に少ない結果、残念ながら一般のオトコはTPOで使い分けるカバンのセンスを持ち合わせてはいません。

そして、その必要性も。

カバンが、装いの『オプション』でしかない男性と『標準装備』が当たり前の女性との差です。


カバンは『革』『包』むと書くくらいだから、素材はレザーが基本です。

そこで、革製品が高騰する前に手に入れたいイタリアの“ザネラート”。

アイコン的存在のポスティーナなら、流通量は多かろうと…

イタリアのポストマンが持っていたバッグがベースのポスティーナは、発売が10年前なので目新しさはありませんが、色と素材の選択肢はたくさんあります。

『大が小を兼ねない』のがバッグで、西洋人とくらべて小柄な日本人男性がポスティーナをプライベートで普段使いするなら、MとLの中間サイズM+がバランスよく(なんなら、Mでもいい)、

その相場は並行輸入業者が5万円台から(バーゲンで、まだ安くなることもある)、個人が出品している未使用品で3万円台が中心(仕様によっても異なる)と、正規代理店の希望小売価格が9万円以上するバッグ(数年前までは、6万円ちょっとだった)としては、ディスカウント率が高めです。

“ザネラート”の怖いところは、レザーがメインの素材の中にナイロンがまぎれこんでいて、しかも両者の価格があまり変わらないのです。

定価で売っている正規店での正規品でなければ、付いている値段はショップの言い値ということになりますので、モニター画面をよく見もせずにいくらか安い値段だけで飛びつくと、ナイロン製だった…というオチになる可能性があります。



ヤフオクにて

今回ヤフオクで落札したのは、ブルーのシボ加工マルカプントです。

同じ『青』でも、暗いネイビーではなく明るいブルー。

身につけるレザーは、財布やキーホルダーみたいな小物でなければ、黒もしくは茶系の色がほとんどです。

そんな中でバッグだけは、ビビットな色モノでも使い方しだいで『アクセントカラー』として使える。

カラバリが豊富なポスティーナで、定番色のブラックやブラウンにしなかったのは、そんな理由からです。

画像2

ブリーフケースに代表される一般的なフラップ式のバッグは、手で持ったとき本体が垂直になるよう、持ち手は重心が釣り合ったかぶせの上に付いているものですが、ポスティーナはわざと後ろ身頃付近に付けているので、持つとバッグがお辞儀をしたように傾きます。

つまり、「くたっ」としたバッグなのです。

シルエットが台形ですので自立はしますが、そんなくたびれたポスティーナはシボ加工と相性がいいのです。

未使用の国内正規品で3.3万円(送料込み)だったのが、割引クーポンがあったので3.2万円。

ドーパミン放出は、定価の1/3程度だったというのも考慮して83%

メルカリでも、同じブルーで同じM+サイズの波目模様カシミア ブランディーンを見かけましたが、サイドのフラットリベット(付いている個体と付いていない個体がある)が、オッサンの持つバッグとしては浮くと感じたのでスルーしました。

付いている方が華やかになるので、女性が持つのならこちらの方が向いているかもしれません。


『カーボンニュートラル』のトレンドに、二酸化炭素やメタンなどの削減方法が議論されていますが、地球温暖化の根本的な原因は地球上の人間が増えすぎたからだと思うのです。

世界の支配者層が、人口コントロールのためにコロナウイルスを放ったという…『陰謀論』もまんざらウソじゃない気がしてきます。

地球にとって、15億のが負荷なのか?78億のが負荷なのか?

小学生でも答が分かることを考えながら、次の革製品をポチりにいくのでありました。


《年をまたいで、来年につづく》



noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰