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そうだ!大学院にいこう![リカレント教育実践編その2]

🔲仕事と大学院の両立ってどうするの?

ご無沙汰しております。まっつんです。
博士論文の痛手がいまだに癒えない今日この頃です。まだ、完全回復とはいきませんが、前回の続きを書いてみたいと思います。
そもそも、現代人は忙しすぎるのです。特に日本人は、その睡眠時間の短さでは世界に並ぶものがいないと言われているくらい忙しい仕事大好き民族なのです。
そんなあなたが大学院に通って、単位を取得し、修士論文を書いて修士号を取得するなんて、どんだけ地獄が待っていると言うのでしょう。
事実、世の中に溢れる大学院に関する記事の中には「大変だった」とか「地獄でした」とかネガティブなコメントが多くみられます。(日本人特有の苦労自慢や自虐的な発言の場合もありますが・・・。)

と言うことで、今回の「そうだ!大学院にいこう![リカレント教育実践編その2]」は、「仕事と大学院の両立ってどうするの?」と題して書いてみたいと思います。

🔲世の中、オンライン授業で楽チン受講となった

新型コロナウイルス(COVID‑19)の蔓延によって人の移動が著しく制限されたこともあり、大学の授業はオンラインが主流となりました。今期からは、学部生においてはリアルな授業に戻った大学も多いのですが、社会人大学院は、オンラインと、リアルな授業を組み合わせたハイブリッド型講義(ハイフレックス授業)を採用しているところもあります。この授業の特徴は、東京の大学院でも地方や、外国から受講が可能と言うところにあります。実際にまっつんの知っている方でも、上海やベトナムから授業を受けている大学院生がいたりします。
また、オンラインの特性を活かして、移動時間がない分、ぎりぎりまで仕事をして、授業は会社の会議室から参加していると言うサラリーマン大学院性もいたりするのです。(会社には許可を取っているようです)
また、土日に集中的に授業を履修して、平日は仕事と言う方もいました。
全ての大学院で通用するとは言いませんが、そのような大学院も出てきていると言うことは、忙しいサラリーマンには朗報と言えます。
また、今の時代、サラリーマン大学院生を意識して、東京駅近くなどの主要ターミナル駅近くにサテライト教室を用意している大学院も多く存在します。

🔲フルオンライン履修制度のメリット

大学院によっては「フルオンライン履修制度」を導入するところも出てきました。これは通信教育ではなく、働きながら、完全オンラインで、修士号を取得できる制度です。
そして最大のメリットは、受講する場所を選ばない点ですが、見逃せないもう一つの点として、前回紹介した厚労省認定「専門実践教育訓練制度」に加えて別の補助金も受け取ることが可能なことにあります。
例えば。神戸情報大学院大学のHPを見ると次の通り記載されています。

フルオンライン履修制度を利用いただくことによって、2年間で40万円の学費の減免を受ける事ができます。
また、学生応援奨学金制度を併用された場合、2年間で80万円になります。さらに、国の制度である専門実践教育訓練給付金制度を利用すると、最大112万円の給付金が受けられる場合があります。これらにより最大192万円が軽減され、学費の実質負担額が148万円(標準学費340万円 – 192万円)となる可能性があります。

神戸情報大学院大学HP「フルオンライン履修制度がスタートしました!」より
神戸情報大学院大学HP「フルオンライン履修制度がスタートしました!」より

この大学院は、年間の授業料が少し相場よりも高い気もしますが、それでも192万円の軽減は凄いです。

🔲在宅ワークによって通勤時間が大幅に削減された。

そして、令和のサラリーマンが昭和、平成のサラリーマンと決定的に違う点は、新型コロナウイルス(COVID‑19)の蔓延によって、在宅ワークが可能となったことがあげられます。大手企業によっては、社員の出社を制限することで、会社の執務スペースを縮小して、通勤費や光熱費、事務所費などを大きく削減したところもあるのです。
働き方改革ではなかなか実現できなかった在宅ワークが一気に加速しました。総務省統計局の「平成28年社会生活基本調査結果」によれば、通勤時間の全国平均は1時間19分片道換算で39.5分)となっています。
因みに、神奈川県(1時間45分)、千葉県(1時間42分)、埼玉県(1時間36分)、東京都(1時間34分)となっており、土地の高い都心は、地方よりも通勤時間が長い傾向にあります。
在宅ワークの登場によって、この通勤時間がサラリーマンの自由に使える時間に加算されることになったと言えます。
仮に週に3回在宅ワークをした場合、東京都では週に4時間42分月に4週計算で、18時間16分が勉強に使える計算です。これが一年だと54週で253時間48分となり、約10日と半日となります。毎日の僅かな時間でも、つもり積もるとかなり使い手のある時間に思えるから不思議ですね。
これを、単にスマホやネットサーフィンで浪費するのはもったいないことです。

🔲授業準備やレポートの時間を確保する

まっつんが、大学院生をやっている時には、仕事と授業の両立や、授業の準備や課題、レポートをどうやっていたのか。
実は大学院として博士課程前期に通ったのは2015年からなので、まだリアルな授業ばかりでした。授業の開始時刻は18時30分からでしたから、業務終了してから移動すると大抵は遅刻です。その分、授業では積極的に発言をしてカバーしていました。当然、遅刻ばかりでは成績は危ういので提出物は頑張りました。
授業の準備や課題、レポートは昼休みの1時間と平日深夜2時くらいまでと言うハードな感じでした。
もし、この時期に通勤時間がまるまる使えたら随分と楽だったと思います。
そしてレポートは一度作成した基本形をテンプレとして活用していました。タイトル、氏名、学籍番号、構成などは前のレポートの使い回しすることで作業時間を短縮できます。
そして、レポートは序章、本論、結論と型通りに書くことと、一枚に収めるようにしていました。
それは、レポート作成時間の短縮ということが第一の目的ですが、熱意を伝えるために数ベージ書いたとことで、レポートを読む教授の側からすると大量なレポートだけでもうんざりするところに、ダラダラと何ページも書いたものを読ませられることはマイナス要素しかないと考えたからです。
では土日はどうしていたのか。
実は土曜日は、違う大学院の後期課程に教授の許可をいただいて聴講生として参加させてもらっていました。修士号取得した後は、その大学院の博士後期課程に入学をしました。そして、日曜日は子供と遊ぶ時間を確保していました。
そういう意味では時間をうまく使ってましたが、在宅ワークが当時あれば夜遅くまで苦労することはなかったかもしれません。
これから、大学院進学を計画されている方は是非、これまで在宅ワークなどによって生まれた移動による従来のロスタイムをうまく活用することをお勧めします。

🔲まとめ

では、まとめです。
お分かりの通り、社会人大学院に通う上での仕事と大学院の両立は基本難しい。
それらの解決には、時間の確保と、時間の短縮が重要となります。
そのような状況を勘案すると、場所に関係なく、一度も通学をせずに修士号を取得できる「フルオンライン履修制度」を採用している大学院は検討に値します。
また、昨今浸透し始めている在宅ワークによって、通勤時間をまるまる勉強時間に確保することが可能である場合、その使い方は本気で考えることが大切となる。
そして、課題やレポートは会社の昼休み時間などの活用や、テンプレ化して不要な入力時間を削減し、内容も形式化することでパターン処理していく。
また、レポートは一枚に収めることで、学生も教授も不幸となる過剰スペックなレポート作成は、最初から目指さない。
博士後期課程を目指すつもりの人は、修士の2年間の有効利用を当初から計画しておくと後々の3年間が有効に使えることになる。

以上、今回は「そうだ!大学院にいこう![リカレント教育実践編 その2]「仕事と大学院の両立ってどうするの?」を書いてみました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
次回もよろしくお願いします。

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