🔲プチから始めるライフ・デザイン🔲　　　　ー会社との「お付き合い革命（マイ・レボリューション）」始めましたー

こんにちは、人生探求の旅ナビゲーターのまっつんです。

毎日のリモートワークってすっかり板についてきたのではないでしょうか？

日本政府の掲げた「働き方改革」は新型コロナウイルスで図らずも大きく推進された格好になっています。

さらに日本政府は、アメリカ型の働き方である「ジョブ型雇用」を導入しようとしています。

大手企業の人事担部局では、「目標管理制度」導入以来のビッグイベントとしてジョブ型雇用制度の導入に向けて様々な検討をする動きが広がっている様です。

今後、ますます雇用条件が厳しくなる正社員としてのサラリーマンの生き方、そして会社との関係ってどうなっていくのでしょうか？

昭和のサラリーマンには懐かしい、渡辺美里の「マイ・レボリューション」を自身も実行する必要があるのではないでしょうか？

と言うことで、今回は「プチから始めるライフ・デザイン　会社との「お付き合い革命（マイ・レボリューション）始めました」と題して書いてみました。

🟨会社って実はいいところ！

昭和のおじさんたちは会社大好き！なので、休日もいそいそと会社へ出かけていきました。

なぜなら、

会社に行けば、誰かかまってくれる人がいるし、

会社に行けば、空調の効いた部屋で過ごせるし、（クーラーが貴重だった）

会社に行けば休日出勤手当てを割増でもらえるし、（残業よりも割りがいい）

会社に行けば、役位に応じた扱いをしてくれる部下がいるし、

会社に行けば煩わしい家事全般から逃げ出せるし、

会社に行けば、「あいつはいつも朝早くから夜遅くまで頑張っている」って評価されるし、

会社に行けば、上司と平日では話せないような内輪話（俺たちだけが知っている優越感）に加われて、派閥の一員になれるし、

と昭和おじさんの会社にいることのメリットが絶大だったのです。

そして日本の会社は、一括採用して育成しながら仕事をさせることで、経験もない学生をいっぱしのサラリーマンとして自立した社会生活を営めるようにしてくれる教育機関としても機能していました。

因みに平成と令和の正社員は、これらを全くメリットと思っていません。

なぜなら、入社試験は格段に難しくなり、雇用は絞られ、昇給は止まり、形式的なルーティン業務ばかりになり、人件費削減のために非正規社員を増やしたことで不毛な教育係をやらされるなど、昭和おじさん達がバブルで好き勝手したツケを入社以来ずっと払わされているからです。一方で、学校では「自分が主人公」として教育され、人生で自分しかできない何かを成すことが重要だと教え込まれたことで、自己実現のために仕事があると考えている節があり、生活のための労働という昭和おじさんたちの生き方にまったく共感できなくなってしまったのです。

🟨昭和おじさんの荒らした会社に残る次世代社員

日本のバブルが崩壊した平成3年、そしてリーマンショックによる世界的景気低迷で起きた就職氷河期を乗り越えた平成社員たちは、会社で永久機関のごとく働く昭和おじさんたちの生き方を反面教師として捉えていました。

そして、三流大学を出ても入社が先というだけで先輩風を吹かせる昭和のおじさんたちは、たまたま、高度経済成長という景気の波に乗って会社が成長したことで一流大手企業の社員という看板を背負っているだけであると看破しているのです。

実際、仮に現時点で、彼ら昭和おじさんたちが、今の会社に応募したとすれば、ほとんどがエントリーシートで撥ねられると思います。

そんな昭和おじさんたちは、業務を効率化するとかいう意識が薄く、徒弟制度時代のごとく「一度しか言わないから覚えろ」とか、教え方が悪くても「お前のセンスがない」と感覚的教育しかできないという特徴がありました。

つまり、自分のやってきた仕事は体験知として獲得しているので言語化して後輩に伝えることができないのです。伝えられるのは飲み屋で語るイレギュラー対応の武勇伝だけという残念な結果となってしまってました。

そのため、平成社員は、昭和のおじさんたちの仕事を観察してマニュアルとして作成することから始めるしかありませんでした。

これは文化人類学者たちが言語の通じない未開の部族を理解するために観察から入るエスノグラフィという手法と同じです。昭和のおじさんというロジカルな思考や言語体系を持たない種族を観察・研究して平成社員たちは生き抜いたと言えます。

そんな平成社員たちを昭和おじさんたちは「新人類」と呼んで理解し合うことはありませんでした。

その頃、会社は日本の経済発展に伴い、大きく成長しました、もはや他社よりも長時間働くことで優位性を獲得するという体力勝負の人海戦術では間に合わない規模に成長したのです。

もう、昭和おじさんの仕事では、とても対応できる規模ではなくなりました。

ちょうどそのころ、システム化やIT化が進み、日本の会社は平成社員の業務マニュアル化と相性がよく、会社の効率化が進み、冗費を切り詰めることでバブルの後始末を行いつつ失われた30年を生き抜きました。業務をマニュアル化する思考とITは相性が良かったのです。新人類はITを使い昭和おじさんたちの感覚の経営から数値管理による経営に切り替えていったのです。

🟨平成社員の戦法もすでに行き詰まっている。

平成社員の活躍で、IT化が進み、他社よりも短時間に効率的に業務を行うことで、時間あたりの収益を最大化する平成社員の戦略は、実は昭和おじさんたちの後継になります。このスタイルには弱点があり、業界内での戦いであるという前提条件が必須でした。同じ業種という枠内で、競争相手の企業よりも、より効率的により安価に、より高品質を消費者へ提供することで生き残る戦法です。

日本の多くの企業は、異業種からの参入者やグローバル化で日本以外の世界企業と戦うことは想定していなかったのです。

昭和おじさんたちの時代には、日本企業の得意技であった「系列」と正確な生産体制を背景にした「カンバン方式」によるジャストインタイムという必殺技で世界を翻弄してました。しかし、アメリカによる日本企業の強み研究によって、系列に対抗してグローバル化、カンバン方式に対抗してリーン生産方式などを対策を取られると、マニュアル化して業務を効率化してきた日本企業はコスト削減という自身の身を削る戦法しか取れなかったのです。

つまり、人件費を極限まで切り詰めて薄利多売を世界規模で行うことで対抗したのです。新しい商売の方法を模索したり、研究開発を行うことに資金を振り向けなかったのです。

一方で、生産拠点をグローバル化したことで、アメリカはITの恩恵を最大限にする「プラットフォームビジネス」という手法を編み出したのです。

「いいものを作ればいつか理解してもらえる」と職人気質を拭いされなかった日本は、プラットフォームを抑えられたことで、世界の下請け工場としてアジアの成長し始めた新興国と低賃金での商品生産という割の悪い分野で戦うことになったのです。

🟨YouTubeの出現で労働という概念が変わってしまった。

今、子供たちが将来なりたい職業はYouTuberです。

彼らは、労働をいうイメージを完全に破壊してしまいました。昭和おじさんの時間を体力を武器に永久機関のごとく仕事をする（実際は会社にいるだけ）という職業観から、対極にある自分の好きなこと（少なくともYouTuberは楽しそうにやっている）をして、視聴者数を稼ぐことで多額の収入になるという、労働が良しという風潮になって来たのです。

なんか楽ちんで「俺にもワンチャンあるんじゃない？」って言う感じにさせる内容の配信動画、それでいてYouTuberのお金の使い方は、想像を絶する派手さ、こんな姿を見せられると、勉強していい大学に入って、いい会社に入って、定年まで働くなんて一生をフイにするように感じてしまいます。

なんとなく昔、山川出版社の日本史の教科書にあった、第一次世界大戦のバブルを揶揄した和田邦坊作の成金ぽいですけどね。（岡山出身の山本唯三郎がモデルと言われています）

出典：和田邦坊　作　成金栄華時代より

🟨 では、普通のサラリーマンはどうしたらいいのか？

昭和のおじさんたちの扱いを日々見てきて、サラリーマン諸氏ならご承知の通り、会社に全人格投入することで、老後も安泰な人生を得ることはもはや幻想ですらありません。嘱託再雇用された昭和おじさんたちの扱いには本人たちの尊厳を尊重する姿勢はありません。あるのは年収250万円程度という低コストという利点を最大限活用するだけという、会社に残った方も、彼らを使う若手の方も神経をすり減らしそうな劣悪なものです。

ライフ・シフトで人生100年って言われても、アルバイト以下の扱いもさることながら、かつての部下たちに単純作業を指示されて繰り返す日々を70歳まで10年間も続けるなんて、人格変わりそうです。それで清々しい80代を送れる人ってそうはいません。

そうなる前の40代や50代からすでに60歳以降の人生をどうするか自ら考えて会社一辺倒だった30代までのライフ・スタイルを変えなければなりません。

そう、それこそ「会社とのお付き合い革命」マイ・レボリューションなのです。

会社とお付き合いを100％から70％、60％と徐々に減らして、新しいコミュニティとの付き合いや、これまでやりたくても出来なかったスキルの習得など、自己研鑽に時間とお金というリソースを配分しなければなりません。

それって、変革（トランスフォーメーション）や進化（エボリューション）じゃないの？って声が聞こえて来そうですが、変革も進化もサラリーマンという枠の中でより適合したり、より特化することで生き残りをかけているイメージがあります。

そもそも住む世界を変えてしまうことが大切なので、会社一辺倒の人生を打倒して、自身の革命を起こすという世界を変えるイメージだとマイ・レボリューションという表現になると思います。

まずは、プチから初めて徐々にリソースに配分を上げていくソフト・ランディングをすることで、60歳定年を迎える時に、嘱託再雇用を選択しないすむ新しい道を用意しておくことが大切なのです。

定年退職のセレモニーが終わってからライフ・シフトを考えるって人は、自分のライフ・シフトではなく、会社から強制されたライフ・シフトでしかないのです。

会社が最新型にモデルチェンジしているのに、あなたは、まだ昭和モデルってどうなのでしょう？

あなたの考える、お付き合い革命（マイ・レボリューション）始めてみませんか？

以上、「プチから始めるライフ・デザイン　会社との「お付き合い革命（マイ・レボリューション）始めました」と題して書いてみました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

また次回もよろしくお願いします。

🟨 マイ・レボリューションって若い人は知らないよね。(>_<)まっつんブログ