新緑と子の成長と老い

GWに家族で旅行に出かけた。

夫と私は暇なのだが、大きくなった子どもたちと予定を合わせるのは至難の業だった。
でもなんとか決行できた。
ありがとう、みんな。

行き先は山。そして温泉。
水がきれい。
美術館やアートも楽しんじゃう。

そんな旅。

樹木の緑色と湖の水色きれい

私は5月の新緑が大好きだ。
新芽の萌黄色が好きなのだ。
芽吹きのパワーのお色でしょ。

子どもの頃から「好きな色は？」と聞かれると必ず「緑色！」と答えていた。今でもそれは変わらない。

だから山を歩いてるだけでテンション上がる。子どもたちも大きくなり、トイレ休憩とかお腹の減り具合とか気にしなくてもいいし、息子は車の運転もしてくれるし、娘は色々検索して情報係をしてくれる。

おまけにそれぞれ撮った写真を家族のLINEアルバムにどんどん入れてくれて、あっという間に旅の思い出が出来上がるという。

気づいたら一番軽い荷物を持たされていて、私は完全におばあちゃん扱いだった。笑

重い荷物と拗ねて歩かなくなった娘を抱え、走り回る息子を追いかけていた日々が懐かしい。

宿で美味しいご飯を食べ、美味しい日本酒もいただき、娘と温泉に入る。

極楽、極楽、
しかし極楽すぎて速攻で寝てしまったのよ。

せっかくの旅行なのに。
はしゃぎすぎ飲みすぎ。
おばあちゃんすぎ。

お菓子も缶ビールも買ってきたから、夜は2次会する予定だったのにー。

星を眺めに行きたかったのにー。

次の朝、息子に言われた。

「星を見に行こうと誘っておいて真っ先に寝たでしょ。もしさ、父さんが寝ちゃったとしたら母さんは文句言っただろうねってみんなで話してた笑」

げげ。
でも正解。
逆の立場なら夫をブンブン揺さぶり起こしただろう。笑

私、みんなを振り回してるのか？

もしかしてこれが噂の老害ってやつか？

最近、色々な感情を手放しまくって快適だなと思っていたが、それは「老い」ってやつなのか？

子どもたちの成長に目を細めていたはずなのに、逆に目をつぶってもらっていたとは。

気をつけたいお年頃よねー
と一応反省してみたりするが、5月の新緑がキレイだったし、あれこれ楽しかったので、まあいいや。

ちなみに、今回の家族旅行で一番盛り上がったのは、帰りの車内の大合唱タイムだった。

大渋滞、みんなお疲れモード、息子が運転、寝てはいけない、でも眠い、、、

で、Apple Musicのベスト100みたいなのを車内で流してみんなで歌おうということになったのだ。

もちろん知らん曲もあったけど、子どもたちに合わせて何とかサビだけ歌う。

そんな世界観の曲だったっけ？
みんな歌詞が適当すぎるぞ。笑

聞くに耐えなくなった夫がスマホ片手に歌詞ナビをはじめた。武田鉄矢さんが「贈る言葉」でよくやっていた小節の合間に次の歌詞を早口で語るやつ。
わかりますでしょうか？昭和の皆さん。

今時の曲は言葉数が多い。英語やラップの歌詞もあったりして、いつも冷静な夫がおかしなことになっていた。

しかもこの人、あんなに早口で喋ったの人生初かもしれない笑

この旅で一番面白かったぞ。

家族と山と緑色、ありがとうございました。