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アジャイルなプランニング

本記事は、シンアジャイルコミュティのプラクティスチームが運営している、シンアジャマガジンVol.3「アジャイルなプランニングどうやってる?」の記事です。


アジャイルなプランニングとは?~企画者目線で考えてみる~

さて、アジャイルのプランニングって何でしょう?早速ですが、ChatGPTに聞いてみました。

アジャイルなプランニングは、ソフトウェア開発の変化に迅速に対応する柔軟な計画手法です。短期のイテレーション(例:2週間)でタスクを明確にし、終了時に成果を評価。常に最も価値のあるタスクに焦点を当て、顧客やステークホルダーのフィードバックを取り入れて計画を逐次調整します。この方法で、効率的に高品質な成果を目指します。

ChatGPTより

一言でいうと「適応的計画」だそうです!

私は何者なのか?

本題に入る前に、この記事を書いている私のアジャイルに関する経験値を書いておきたいと思います。

  • SIerの企画部門におり基本的にソフトウェア開発やプロダクト開発には、あんまりかかわっていない

  • なので所謂「アジャイル開発」という経験は、ほぼない

  • けどアジャイルの価値やマインドセット、ひいてはそこに集まる人たちに惹かれ、組織課題に対しアジャイルを武器に戦いを挑み、「自分の組織を芯からアジャイル」にしたいという高い志だけは持っている

  • 壮大な夢は描きつつも、実際のところは、自分の担当するプロジェクトでは、「なんちゃってアジャイル」で進めつつ、一進一退を繰り返している若輩者

自分の性格

少し私の性格も触れておこうと思います。

  • そもそも緻密な計画を立てるのが苦手、優柔不断なので何か決めるの苦手

  • ぶっちゃけ「VUCA時代なんだから誰も先読めないでしょ~、計画なんていらなくない!?」と言いたいくらい

  • けどそれでは、仕事なんて任せてもらえないし、信頼を勝ち取るなんてことは一生できないので、一応計画はたててお仕事はしています

プランニングの2つの大きな柱

そんな若輩者の私ですが、アジャイルなプランニングには2つの大きな柱があると思っています。

①スプリントプランニング

1つ目の柱は「スプリントプランニング」。これはもう説明は不要と思いますが、スプリントの起点であり、スプリントで実行するタスクの計画ですね。

②線表の作成(ジャーニーの設計)

2つ目の柱は「線表の作成」です。ここでいう線表とは何か?というと、書籍「組織を芯からアジャイルにする」より引用させて頂きます。

線表で表現したいことは、年間を通じてどの様な取り組みを行うつもりなのか、そこにはどの様な流れが存在するのか、という意思を可視化するものである。

組織を芯からアジャイルにする 「5-2 組織をアジャイルの回転に巻き込む」より

いわゆるプロジェクトにおけるマイルストーンや、インセプションデッキでいう「期間を見極める」部分のイメージですが、そこにもう少し「ジャーニー」の要素を含んだものです。ジャーニーの設計といってもいいかなと思います。

 ジャーニーとは「段階」のことです。ある一定の長さの時間の区切り(タイムボックス)のことをアジャイルの用語として「イテレーション」あるいは「スプリント」と呼びます。ジャーニーは常に一定の長さを繰り返すわけではないため、スプリトとはまた違うものです。また、スプリントが1ヶ月以下(多くの場合1~2週間)で定義されることが多いのに対して、ジャーニーは1ヶ月~3か月程度で、スプリントよりも一回り大きな時間単位となります。
 このジャーニーという中程度の時間帯を中心に探索と適応を進めていくことでありがちな計画駆動(長い時間軸であらかじめ計画を決めすぎる)を避け、それでいて方向性を見失わずに組織課題に臨んでいくというのが本書の主要な作戦です。

デジタルトランスフォーメーションジャニー P.14より

ポイントは何か?

私は、アジャイルなプランニングにおいては、この「線表(ジャーニー)」も定期的にUpdateし共有することが重要なポイントだと考えています。
不確実性が高いプロジェクトであればあるほど、開始当初にたてた線表はかなり解像度の荒いものになると思います。

探索を続けていけば、自然と全体の線表(ジャーニー)の解像度もあがっていくはずなので、解像度を徐々に上げて、明確な目標へとシフトさせることが大切だと考えています。チームが「いつまでに何を達成すべきか」を知らないと、自律的に動くことは難しいという簡単な話だと思いますが、案外リアルタイムで出来ていないこと多かったりするので、ココはできるだけ意識するようにしています。

もう1つのポイント

もう1つのポイントは、言わずもがな「ふりかえり」と「むきなおり」です。不確実性の高いプロジェクトは探索と適応を繰り返しながら進むわけですが、定期的に立ち止まり見つめなおす時間が必要だと思います。そこで得た新たなインプットや気づきを元に、線表の解像度をさらに上げていくのが大事かと思います。

おわりに

私のような計画が苦手な人でも、アジャイルなプランニングを取り入れることで、プロジェクトを成功に導く道はあると信じています。計画に柔軟性と継続性をもたせ、チーム全体での成長を促進していく。そんなアジャイルなプランニングに私も挑戦していきます!

今日の参考文献


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