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「関心」とは組織をめぐる「血液」となる

この記事はシン・アジャイル アドベントカレンダー17日目の記事です。

さて、本日は書籍「組織を芯からアジャイルにする」(略して『芯アジャ』)の好きなフレーズについて語っていきたいと思います。

『芯アジャ』好きなフレーズ

私が好きなフレーズは、タイトルにもあるとおり「関心」とは組織をめぐる「血液」となるです。

なぜ、このフレーズかというと、今まさに自分を苦しめている要因がココにあるからなんです。

私の現場でおきていること

私の現場でおきていること、それは・・・、分断です!
私は曲がりなりにもDXという文脈で活動中、そりゃありとあらゆるところで、分断が発生し、協調どころかVSモード。もうモーセの十戒どころの騒ぎじゃないわ!という日常を送っております。

私の現場の脳内イメージ

もちろん分断を解消すべく奮闘するも、中々結果がでない日々が続き、最近では「こりゃ無理なのかしら?」と若干の諦めムードも漂っている状況です( ̄▽ ̄;)

分断がおきている箇所とは?

私の現場でおきている分断の箇所は、大きく以下です。

  1. 経営・ミドル・現場の間

  2. 顧客と我々の間

  3. 顧客の内部

書籍「組織を芯からアジャイルにする」の著者 市谷聡啓さんは、これらを「水平の分断」と「垂直の分断」と表現されていす。厳密には定義が異なる点もありますが、詳しく知りたい方は「デジタルトランスフォーメーション・ジャーニー」を読んでいただければと。

なぜ組織の分断は起きるのか?

なぜ組織の分断はおこるのでしょうか?
私の周辺の場合は、お互いの「関心」が薄いのではないか?というのが、現状の見立てです。なので、「関心」が組織をめぐる「血液」となる状態にしたいのです。

お互いの活動に「無関心」でもある程度仕事は進められるわけで、たまに聞こえ届く情報は、「xx部門の◆◆案件がうまくいってない」「〇〇さんが辞めたらしいよ」「■■はどうやら、xxらしいよ」などネガティブな情報やバイアスがかかった状態で手元に届く。こんな断片的かつ正しく文脈まで理解できない情報だけでは、「関心」なんて生まれないという気がしています。

組織間の関心度を高める方法

それでは、どうやって組織間の関心度を高めるのか?ココからは現時点での私の仮説ですので、あっているかどうかはわかりません。これから仮説検証していきたいなと(^-^;)その前提でお読みください。

1つは、OKRのような仕組みを導入して、組織間の目標・方針に連動性を持たせるのが必要だと思います。この辺は多くのサイトでも語られることなので、本記事では割愛します。

2つ目は、「コミュニケーションの進化」が必要ではないか?と思っています。

よくある話としては、ある程度の規模の組織になると「隣の組織は何をやっているかあまり知らない」という事が増えると思います。私の組織でもそうです。

当然、ある程度の規模の組織であれば、●●会議みたいな組織横断的な定例会議のようなものはあると思いますが、招待制のクローズドな会議で情報が共有され、ピラミッド構造的に伝言ゲーム状態の情報共有では、「血液」のように情報が現場まで流れ、関心を高めるのは難しいのではないか?と思っているのです。

組織の情報伝達経路

そのため、あらゆるレイヤで能動的に情報をえられるような形に変化していかなければならないと思っています。

組織の関心を高める3ステップ

何の根拠もありませんが、私は組織の関心度を高めるには、以下の3ステップが必要なのではないか?と思っています。

あくまで、私の仮説なのでこれ以上の詳しい説明はしませんが、最終的には社内コミュニティのようなものが形成され、お互いが支援しあい、切磋琢磨しながら相互成長できるような環境に、自分だったら身を置きたいと思うわけです。

また、DXを文脈に活動しようと思うと、CX(顧客体験価値)+EX(従業員体験価値)の両輪が必要で、これからの企業はいわゆるインナーブランディング的な活動が必要になってくると思うので、この手の活動はより求められていくのでは?と思っています。『芯アジャ』では、このCX・EX両輪で変革を推進することを「両利きの変革」と表現されています。これも私の好きなフレーズです。

で、こんなことをやろうと思ったら、まさに「探索」と「適応」の繰り返しになるわけで、そこには組織に「アジャイル」な仕事の進め方、マインドセットが求められるという訳です。

最後に・・・

やはり、分断を解消させる解決策はアジャイルのプラクティスやマインドセットにあると思います。ただ、アジャイルという強力な武器を装備できたとて、簡単な戦いじゃないことは容易に想像ができます。

これは、伝統的で大規模な企業であればあるほど、非常に長く険しい戦いになると思います。だからこそ、推進者には強いメンタリティが必要です。

その強いメンタリティを勝ち得るためには、「自分が何者なのか?」の答えを持ち、自分の中に、そして組織の中に「芯」を作るほかないのでしょう。

自分の中、組織の中の『芯』が何なのか?追い求める度はまだまだ続く・・・

おしまい。

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