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love letter / ANNIHILATION -全滅領域-

調査へ行ったきり1年間行方知れずになった夫が突然帰ってきた。が、どこか様子がおかしい。容態が急変した夫を救急車に乗せて病院へ向かう途中、何者かに夫とともに主人公レナは拉致されてしまう。囚われた先でレナは、夫が謎のエリアXへ調査へ行き、生きて帰ってきた唯一の生存者だと知らされる。夫に何が起きたのか。その正体を探るべく、レナは他のメンバーとともにエリアXへ向かう。

映画「ANNIHILATION」へ。

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サメとワニのハイブリット、襲った人間の喉笛から声帯をコピーする(軽くトラウマになる)熊、得体の知れない凶暴な存在もわんさか登場しますが、わたしが1番怖かったのは「人に似ている人じゃないもの」でした。

エリアXは造形も色味も、夢のように美しい生き物や植物で溢れているけど、その美しさと同じだけ、どこか恐ろしい。あの植物人間や、プールで腹を裂かれていた男が特にそうだった。わたしたちが1番よく知っている形なはずだけど、なんだかちょっと違う。それだけでこんなに恐ろしさを覚えるなんて。

それらはただの異形というよりは、「かつて生きていたもの」つまり強烈に「死」を連想させてくる。とても愛でられるような外見ではないにも関わらず、脳はバグを起こしているのか。死をイメージさせるものは、美しく感じるように思えました。


そしてエリアXの生物は独特の進化を遂げているにも関わらず、タイトルはアナイアレイション(全滅)…?なんて皮肉な。でも確かに、生物たちは自分たちの構造を壊され、組み替えられ、コピーされ、元の構造を失っていった。進化と破滅は2つでひとつなのでしょうか。死は次のスタートなのでしょうか。

「いま何を見たんだ…?」と思った時には映画は終わっていました。

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それにしても何故〜〜??危ない場所へ進めば進むほど人数が減っていくの〜〜??バイオハザードのアリスかマドンソクさん以外は絶対ひとりにしないで欲しい。わたしからのお願い。

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