公務員を辞めて家族でオランダ移住
オランダへの移住
2024年3月。14年間勤めた地方公務員を退職し、妻と4歳、2歳の娘の家族4人でオランダに移住(留学)し、数年間学んでくることを決めました。
人口減少社会への課題感
日本は急速な少子高齢化に伴い、2008年をピークに人口が減少し、2050年には日本の人口は1億人を下回ることが予測されています。
人口減少によって、国内経済規模の縮小、労働力不足、国際競争力の低下、社会保障制度のバランス崩壊、財政危機、地方自治体の担い手不足など様々な社会的・経済的な課題が深刻化しており、地方公務員として働きながら、その深刻さと将来に対する焦燥感を肌で感じていました。
社会人大学院での学び
2022年、職場を代表して社会人大学院で学ぶ機会をいただきました。
そこには、年齢、性別、職種も多様な学生や教授が居て、多くの価値観に触れる事ができました。
また、自身の研究では、日本の人口減少に目を向け、日本全国の先進自治体を調査、分析しました。
その経験の中で、これからの静岡のまちづくり、さらには日本のまちづくりについて深く考えることになりました。
自分の視野を広げること
坂本龍馬の残した言葉に次のような言葉があります。
この言葉は、まさに自分の今の想いとピッタリだと思いました。
歴史に名を残す偉人の言葉を使うのは畏れ多いですが、まちづくりを考え、日本や静岡のこれからを考える上で、静岡という地に留まってはいけないと感じたのです。
静岡のことだけしか知らずに、日本のことだけしか知らずに静岡や日本のまちづくりを語るのではなく、違った世界を見て、感じて、これまでとは違う価値観を自分に取り入れ、複数の物差しで物事を考えられる、そんな人物になりたいと思いました。
なぜ、オランダなのか
関心領域との合致
オランダに関心を持ったのは、オランダのアムステルダムが、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の先進地であることを知った時でした。
"プラネタリーバウンダリー"(http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=4484)「地球の限界」や「地球沸騰化時代」などが叫ばれる中、私たち現代人はどのような経済活動を展開したら良いのだろうか。
その答えが、サーキュラーエコノミー(循環型経済)でした。
さらに、オランダは、「持続可能なまちづくり(Sustainability)」という領域はもちろん、「子どもの幸福度世界一」ということや、「世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った」というオランダ人の古い言葉があり、自身の関心領域であった「Well-being」や「活動人口」という領域と合致したことが移住(留学)地として選択した理由です。
移住のしやすさ
オランダは「世界で最も英語が話せる国」と言われており、国民の90%以上が英語が話せると言われています。
また、オランダは自由な国(リベラル)と言われており、個人や集団が持つ多様な価値観や文化を尊重する国民性を持っているということも大きな理由でした。
さらに、これは、多くの人が言っていますが、オランダにはフリーランスビザというものがあり、日本人であればビザが取得しやすいということがあります。私はワーホリを取れる年齢でもなく、家族と共に海外生活を送るには、渡航する国が限られていました。
このようなことから、オランダという国での海外生活を選択しました。
これからのまちづくりへの挑戦
オランダでの生活は思い描いていたものとは違うこともあるかと思います。また、海外で小さな子どもを連れて生活することは容易ではないことも想像できます。
しかし、妻と子どもと一緒だからこそ、日々を楽しめるとも確信しています。
そして数年後、この経験が財産となり、これからの静岡、日本のまちづくりに還元できるよう、己の知を開いてきたいと思います。
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