体調不良が癖なもんか

安倍総理の辞任に関する会見を見ながらTwitterを眺めていると、次のツイートを見つけた。

削除対策としてスクショも貼っておく。

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立憲民主党の石垣のりこさんだ。ぼくは政治に明るくなくて、この方を存じ上げなかった。しかしこのツイートでこの方を知ることになった。

端的に言うと、ツイート内にある安倍総理へのラベリングは許せない。そして、持病を持つ人をそんな目で見る世界は悲しい

石垣さんがこのツイートでしたいのはあくまで自民党批判。そこをぶれて捉えてはいけない。ぼくはメロスぐらい政治がわからぬので自民党が云々はどうでもいいけど、ひとりの人間を「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」とラベル付けするのは許せない。

よくビジネス書や大人が言うことに、「体調不良になるのは自己管理ができていないからだ!」という論がある。ぼくはこの言葉に懐疑的だ。思考停止だし、人間関係の冷たさを感じる。たしかに、仕事で高いパフォーマンスを発揮するための健康管理は重要だと思う。

しかし、安倍総理のように重い持病を持つ人は、普段いくら気をつけていたって抗えないことがあるだろう。いち国家の総理大臣ともあろう人が(そして総理の周りの人間が)体調管理に気を配らないわけがない。会見でも、「定期検診で持病の悪化を確認した」とおっしゃっていた。持病については定期検診をしっかりおこなっている。

それを「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」という言葉で表すのはどうだろう。持病を持つ人は「体を壊す癖」を持っているということになるのだろうか。そんな言い方あるものか。壊すときは本人の意思と関係なく壊してしまうもの。久しぶりに人の発言に対して怒りを覚えた。

・・・

また、やはり「体調を崩すのは本人の管理の責任だ」という理論は冷たいと感じる。本人の体調管理以外にも様々な要因があるだろう。

●持病を持っている
●職場で過剰なストレスを受けている
●家庭内・親族間の問題
●災害

それらを一切考慮せず、体調不良のすべてが本人に起因すると言い放つような、そんな世界は悲しくないだろうか?

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