模活に励む旦那を見る、嫁の気持ち。
『模活』てなにか、アナタは知っているだろうか。
私がこの言葉を知ったのは結婚して数年後。
旦那君は趣味が多く、付き合ってる頃はカメラと洋服が好きはシャレ男(オシャレ男子)だった。
部屋にはガンダムのプラモデルがあり、「プラモデルも好きなんだよね」と聞いてはいたが、結婚してから自室にプラモデル制作するスペースを作るくらい熱があったとは、当時は知らなかった。
九州の西側に住むことにはなり、家探しを旦那にお願いすると、近くにプラモデルで有名なお店があり(今思うと偶然とは思えない、この店中心に家探ししたんちゃうかと思う)、
この地に住んでからら塗装ブースやら乾燥機やらを部屋に入れ、本腰を入れて模活に取り組むようになった。
模活とは、模型活動のこと。
プラモデルを作ることを、模活というらしい。
模活再燃。嫁、イラついた
仕事をしていた時は、休み前の夜中は模活に励み、朝は長めに寝る。そんな旦那君に、わたしはイラついていた。
わたしは子どもが起きた時間に起きて、
眠った後は溜まった家事をしているのに。
アナタはいいね、自分の部屋で好きなことができて。
休みなら朝起きる時間も気にしなくていいもんね。
口に出さないまでも、旦那君にハイパースペシャルギガント嫌味な態度をとっていたと思う。
休職と模活
でも、その後旦那君が休職して、家にいることになり、この模活は彼のメンタルを支えるのになくてはならないものになった。
はじめのお休みの数日間は、模活をやるパワーもなかった。
生後半年ほどの次女と同じようなペースでお昼寝をし、起きたら次女をぷにぷにしたり。
たまに家事を手伝うけれど、仕事を休んで模活をすることもわたしに申し訳ないと感じていたのかもしれない。
私は、私に気を遣って過ごす旦那君が気になった。
あと、今まで日中は仕事でいなかったから、この時間は唯一の私の時間だったのに、しんどそうな顔の旦那君がずっと横にいることに、私がしんどくなってしまった。
だから、「今はゆっくりお休みする時だから、この期間は好きなように過ごしたらいいよ。外に食べにいいし、1人でどこか旅に行きたかったらいってきてもいいよ」みたいなことを言った気がする。
少し経って、「溜まってるプラモでもやろうかな」という発言があり、また本格的に模活をするようになった。
こどもの幼稚園がお休みのときはこどもとも過ごしてくれるが、パワーについていけなくなると自室に入って模活タイム。
日中の私との距離も取れる。
お互いプライベートな空間が得られるのは、よかったなと思った。
でも。
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…確かに私は、「好きにすごしたらいい」とは言った。
私のプライベートな時間も、少し増えた。
でも、ここまで振り切ってやるとは正直思わなくて驚いた。
ネットで塗料やら部品?グッズ?がよく届きら
旦那は、部屋で吉本プラモデル部という吉本興業の芸人さんがプラモデル関係の発信をしているチャンネルを見ながら模活に勤しんでいた。
私はイラついた。パート2
アナタのその時間があるのは、私がこどもをみて、家事をして、家を守っているから得ているってわかってる?
感謝してくれてる?
私にも、なにかかえしてくれないの?
人間だもの、そう思ってしまった。
模活から学んだ、今お互いに必要なものは?
でも、そこで私は気がついた。
そんな態度じゃまた気を遣われるかもしれない。
体調が家でも休まらないと困る。私まで旦那君にイラついて、家での居場所を失わさせてしもたら休職の意味がないじゃないか。
今の旦那君にとって、やることがない日より、なにかやることがあった方が、気が紛れていいかもしれない。
仕事に行けない現状なんて、そんなにはっきり見えなくていいじゃないか。
そんなこんなで、私は旦那君に当たらないよう気をつけるようになった。日々のストレスを消化するため、私はお菓子の爆食い、ママ友と話し、ネットでポチったりタロット占い(通信で習った。お先真っ暗だった未来に明るい情報が欲しかった)をしたりと自分の時間を毎日少し作っていった。
わたしもやりたいことをやると、次第に相手を許すことができた。
そして、旦那君の模活は続き、旦那君は材料を店に買いに行ったり、
プラモデルのコンテスト?に投稿するようになったり、
図書館にプラモデルの本を借りに行ったりするようになった。
私にも制作話を聞かせてくれるようになり、いかにこの人が今プラモデルで自分を表現し、パパでも職場でもない自分の時間が必要だったのかを知った。
私も、母でも嫁でもない私の時間がほしいなって思う時あるから、よくわかった。
そして、旦那君は模活タイムを日中にとるときは、必ず私に「ありがとう」というようになった。
「時間をくれてありがとう」
これがあるのとないのとでは私の気持ちが全然違うことにも気づいた。
これがあったら、私もなんとか見守っていける。
私も、旦那君が何か手を貸してくれた時は、「ありがとう」というように心がけた。
模活が教えてくれたこと
模活があったから、改めて相手の存在を考え直すタイミングになったのかもしれない。
日中ずっと同じ空間にいて、
近すぎて見えなくなって腹立った時は、少し離れて冷静に考えてみることも大事だと学んだし、
旦那君も今回感謝を言葉にしてくれたということは、何か、現状で夫婦関係を継続していくための大切なことに、気がついたのかもしれない。
そんなこんなで、旦那君は今も模活を続けている。
今は前よりもっと仕事はいそがしそうだし、次女もイヤイヤ期、6歳長女も私に反抗的で、日中私に余裕がないため、旦那の模活時間は大幅に減っているが、隙間に細々とやっているようだ。
私の気持ちとしては、
見守るスタンス7割、
虫のいどころ次第だがイライラ3割くらいの割合。
旦那にとって、模活は大事な時間。
そして、旦那君の模活の度に思い出す
「私も、私のための時間はとれているのか?」
私も自分の時間が取れていないと、模活も応援できなくなってしまうから。
そこも気にしながら。
今日、リビングで、旦那君はは吉本プラモデル部のYouTubeの生放送をスマホで長らく見ていた。
仕方ないなぁ。
楽しみにしてたもんね。
私はこないだ一人焼肉行かせてもらったし。
美容院にも私いってきたから。
今日は許そう!
元気な旦那君が家にいるのがとても嬉しいから、まぁなるべく見守ってあげようと思う。
日々の中で、家族の笑顔を守るための何かに使わせていただきます。本当にありがとうございます。