タイミングは、きっと今だ。
旦那くんが休職して5ヶ月になる。
それは、突然のことだった。
今年1月、コロナ真っ只中に次女を出産した私は、ゆっくりと産後を過ごすことはできなかった。
私の両親も義理両親も県外のコロナ流行地にいるため、里帰り出産はできず、親を呼び寄せることも難しかった。そのため、旦那くんが育休を2週間取ってくれて、入院中の1週間と産後の1週間、旦那くんは家のことや私たちのお世話に全力で取り組んでくれた。
しかし、旦那くんの育休が終わった後も、当然新生児との生活は続く。
旦那くんは、仕事の日もねねの幼稚園のお弁当を作り、洗濯物を干し、帰ってきてからは溜まりに溜まった食器洗いもしてくれた。
そして、産後6ヶ月。
連日の睡眠不足と家事育児で、仕事で色々あった旦那くんの元気がなくなっていることもなんとなく気がついていたけど、余裕がなくて向き合うことができなかったあの時。
突然旦那くんが仕事に行けなくなってしまった。
もし、コロナじゃなかったら。
産後、うちの母が来てくれて、育児も手伝ってくれて、
長期休みに私が実家に帰れたりもできて、
旦那くんもストレス発散で大好きなお店に連日飲みにいけて。
どこかで私たちがガス抜きできていたら、何か違ったのではないかと思う。
旦那くんが仕事にいけなくなって、家にいるようになって、たくさん私も考えるようになった。
なってしまったことはもう仕方がないから、これから家族で笑顔で過ごしていくには、何をすればいいのだろうか。
収入は旦那くん頼みだった我が家は、今は貯金を崩して生活している。少しなら蓄えはあるので、私の計算では1年くらいなら、なんとかこのままでもやっていけると思う。
私が働こうかとも考えたが、私はもっぱら体が弱く、喘息・パニック障害もちの体質で、家事育児に加えて新たに仕事をしながら旦那くんの様子もみながら日々をこなしていくことは、だいぶハイレベルな内容だなと思うし、私がパンクするのは目に見えている。
でも、生きていくにはお金がいる。こうなってしまった以上、今後の生き方を考えないといけなかった。
家でなにか仕事ができないか、と思って色々調べていた時、1ヶ月でwebデザインが学べるオンライン講座の広告を見つけた。
私は昔から、絵を見たり描いたりすることが好きだった。最近では、かわいいカフェのHPをスマホでみて楽しんだり、ねねのクラスの転園する子のアルバムを作らせてもらったこともあって、こういうの考えたり作るの、とっても好きやなぁと思っていた。
これだ。これなら、pcひとつで自分のタイミングで仕事ができるかもしれない。
そして、私の『好き』につながるような仕事になるかもしれない。
今なら旦那くんは家にいるので、ねねの幼稚園タイムにあったオンライン講座の2時間、下の子を見てもらえる。一人で勉強に集中できる。
動き出すタイミングは、きっと今だと思った。
自分のpcを持っていない私は、pc購入からスタートすることになり、加えて講座申し込み費で初期投資が大きくかかってしまう。
そこが悩ましかったが、お金を支払うと私も逃げられなくなるような気もして、思い切って旦那くんに相談してみた。
「私に投資してほしい。次にやりたい仕事が見つかったかもしれない。チャレンジしてみたい」
旦那くんは快くオッケーしてくれて、pc購入も一緒に来てくれて、知識ゼロの私にとってとてもいいアドバイザーになってくれた。
受講して、今で4週間目。
ママ大好き5歳娘のねねがいて、もうすぐ1歳目が離せないぴよがいて、こどもと長く過ごす事がしんどい仕事休職中の旦那くんがいる生活の中で、十分な勉強時間をつくることはそう簡単なことではない。
でも、このオンライン講座は24時間質問を受け付けてくれるので、深夜こどもがねたときに作業して質問することができるのはありがたい。
私は今、ねねが幼稚園に行っていてぴよが寝たスキマ時間や、夜こどもたちが寝静まった数時間に、pcを触る時間を作っている。
1ヶ月前までは「pcは私にとっては手に負えない文明だから」と交わる事を避けてきたが、今ではショートカットキーの存在を知り、なんて便利な機械なんだろう、とこの子と仲良くなりたい気持ちが芽生えてきた。
まだまだ使いこなせない相棒だけども。
一歩踏み出せた今、この数年間コロナをただ憎んできた日々が、少し変わってきている。
コロナ禍で、次女が生まれてきてくれて、旦那くんも色々あった。
いろんなことがあったおかげで、これからこども2人を育て守っていく上で、私はどう生きていくべきなのか、考えて動き出す事ができたのだと思う。
どこまで走れるかはわからない。
でも、何年か後に「あの時は色々大変やったわ」「全力でもがいてたなぁ」て笑って話せる思い出話になるように、今はできるところまでやってみようと思う。
日々の中で、家族の笑顔を守るための何かに使わせていただきます。本当にありがとうございます。