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利用者8000万超 LINEのミニアプリが企業のウェブマーケティングを変えていく

おはようございます。ドドルあおけんです。

このnoteでは、月〜金日替りテーマでIT系のビジネストレンドなどをできるだけ噛み砕いてご紹介しています。

マーケティングの月曜日。今日は企業エントリー受付が始まったLINEのみにアプリについてご紹介。利用者8000万人を超える圧倒的な普及率を誇るLINEがしかける新しいマーケティングツールで何ができるのか、どんな企業がはじめているのか、そのあたりの事情を凝縮して理解できる回となっています。

企業エントリー受付開始

今月3日のマーケジンの記事「LINE上で自社サービスを展開できる「LINEミニアプリ」、企業からのエントリー受け付けを開始」からポイントをおさえていきましょう。

LINEは、同社が提供するコミュニケーションアプリ「LINE」上で、企業が自社サービスを展開できるWebアプリケーション「LINEミニアプリ」のエントリー受け付けを開始した。なお、現時点ではLINEによる事前審査の後、同社が承認したサービスのみユーザーへの提供が可能となる。

アプリの審査というとこれまでアップルやグーグルの専売特許でしたが、LINEのようなSNS屋さんがウェブアプリで世界を牛耳ろうとするのはなかなか野心的です。

僕も長いことウェブサービスとかアプリとかの世界にいたのでわかるのですが、アプリは星の数ほどありますが、実際にその中で自社のアプリを選んでもらってお客さんのスマホにダウンロード、インストールするってよっぽど継続的に使う見込みがないとなかなか難しいですね。

各社アプリを開発して投入するもなかなかうまくいっていない現状がある中で、インストールしなくてよくて、さらにその後の会員登録などの煩わしさがなく、よく使うLINEの上でカジュアルに使えるミニアプリはマーケティング的に非常に魅力あるポイントになると思います。

LINEミニアプリでどんなことができる?

それではLINEミニアプリの紹介ページから一部抜粋しながらどんなことができるのか、というのをちょっと見てみましょう。

とにかくユーザがカンタンに始められる

LINEミニアプリ|LINE_for_Business

ダウンロードなし、会員登録なし、決済選択もカンタンということで、既にLINE側で保持している顧客情報と紐付けることでユーザはカンタンに個別企業のアプリを追加、開始できます。ここのハードルがないのはむちゃくちゃ有利です。

リピートへの導線も短い

LINEミニアプリ|LINE_for_Business

あまり使わないアプリってホーム画面じゃなく、2番目、3番目の画面とか、よくわからないフォルダの中で眠ってたりしますよね。探そうとしてもあれ、どこだっけな?みたいなアプリはいつの間にか忘れられ、スマホの中で冬眠してしまいます。
ミニアプリであれば普段使うホーム画面のLINEの中からいけますから、例えばいきつけの美容院の予約をしようというときの導線の短さは、自社でアプリを提供する場合に比べてはるかに短いことが想像できます。

LINEトークの有効活用

LINEミニアプリ|LINE_for_Business

予約完了などの手続き系のメールなどもLINEでカジュアルに受け取れると便利です。

LINEミニアプリ|LINE_for_Business

ユーザの行動をビッグデータで理解できる

LINEミニアプリ|LINE_for_Business

LINEミニアプリ|LINE_for_Business

ソフトバンクグループ入りしたLINE。SBは、ビッグデータ&AIを戦略のど真ん中に据えているので、膨大なユーザデータをもとにお客さんの行動を把握・分析することで次の打ち手をよりロジカルに考えることができるようになると思います。

どんな会社が始める?

LINEミニアプリは、2019年6月の構想発表以降、一部企業に先行提供を行っているとのこと。既に回転寿司チェーン「スシロー」、レシピ動画サービス「クラシル」、電車・バスなどの経路検索サービス「ジョルダン乗換案内」などが提供を開始しているそうです。

そういえばスシローってすごいIT・ビッグデータの会社だったような気がします。こういうところも速いですね。

現在LINEのホームページにのっているミニアプリ提供会社はご覧のとおり。先行11社ですが、美容院が3つと多いですね。予約や購入といったものが中心となりそうです。カフェのウォークスルー決済っていうのが気になりますね。LINE上で決済して、そのまま帰れる感じでしょうか。お客さん!って引き止められないかちょっと勇気がいりそうです。

提供中のLINEミニアプリ|LINE_for_Business

提供中のLINEミニアプリ|LINE_for_Business

今後は、すき家、はなまるうどん、吉野家、ロクシタンジャポン、UCC上島珈琲(COFFEE STYLE UCC)といった企業やサービスにおいても、LINEミニアプリの提供が予定されているようです。

エントリー方法は?

LINEミニアプリ|LINE_for_Business

LINEアプリを我社でも、という場合はエントリーの後審査が必要のようですね。実際機能(サービス)ごとに許諾があるようで、例えば予約機能は認めるけど、決済のほうはちょっとムリっすみたいなことが起こるということです。

実際の開発については、いろいろお作法があるようで、自社で作るというよりも、LINEのテクノロジーパートナーの会社にお願いするほうが良さそうです。

圧倒的なユーザ数を背景に、LINEのミニアプリこれからウェブマーケティングの世界を大きく変えていく可能性がありますね。

直近の数字があったので貼っておきます。LINE強い。

【最新版】2020年5月更新。12のソーシャルメディア最新動向データまとめ

ということで、本日のお話は以上です。

明日は、経営戦略・事業開発の火曜日。ソフトバンクグループの株主総会のスライドから同社の戦略を覗いてみたいと思います。

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それでは今日もよい一日を。


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