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【トゥーロー;吐露】新しい出版のカタチ-出版社に在籍して思ったこと-

●もう令和ですよね?想像を超えるオールドスタイル

出版業界の体質は古い。

これは入社時に聞かされていたことだけど、
事務の私にはあまり関係ないと思っていた。


ところがどっこい。

日々の書店からの注文は電話で受けて、
それをFAXにて倉庫へ発注をかけるというアナログさ。

おい、無駄多すぎやろ。
なんでネットで完結せんのやwww


新聞広告なぞ打とうものなら、わたしの仕事はテレアポと化する。
在庫があればまだよいが、在庫切れであれば毎度平謝りだ。

しかし...
返本という形で、見えない在庫は存在している。


●在庫コントロールの難しさ


書籍は発売前に初版の発行部数が決められる。

この人は実績あるから多めに、
この人は初めての出版だから控えめになど。
(ドラマ重版出来の部決会議の様子はとても参考になる。)

最初に決めた部数を超えると増刷、
いわゆる重版となる。


けれど本が売れるかどうかなんて、
実際発売してみないと誰にも分からない。

予想に反して上振れした場合は良いけれど、
下振れした場合には悲劇が起こる。


書店からの返本の嵐。だ。
(この返本時も電話やFAXでいちいち確認の連絡が来る。マジ勘弁して。)


●絶版書籍の末路

時に書籍は、絶版という悲しい結末を迎えることがある。
倉庫の在庫処分は社員の目に触れることはない。


が、、、、

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