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自分に向き合わなければどこかで綻びがやってくる

◇NOTE◇
このマガジンを始めるきっかけ→
時系列ガン無視で綴るリアルストーリー(氏名は仮)

前半は当時の心境そのままに、
後半は当時を振り返る
そんな二部構成となっております。

INDEX→

2018.8

◇characters◇
菅田陵子(age 33) わたし ジャカルタ現地採用

◇location◇
ジャカルタ・Indonesia

- 突如襲ってきた激しい頭痛




”頭がカチ割れそう…”




二日酔いではなかった。


昨日帰宅して以降、
なんだか体調がスッキリしなかったのだが、

今朝になって悪化したのだ。




たった、2,3歩歩いたそれだけで…

後頭部の血管が脈打つたびに
激しい頭痛が襲ってくる。


過去に経験したことのない痛み。
さすがにヤバい気がした。





上司に会社を休む旨は連絡した。



すぐに病院へ行こうと思ったが、
吐き気がひどくて車に乗れそうもない。


とりあえずもう少し寝よう…


- 病院送り略歴


ジャカルタに来てから、お腹を壊して、
4回病院送りになったことがある。



1回目目は渡尼1ヶ月後。

2回目は今年の4月。

3,4回目は先月上旬。
しかも2週続けて。




1回目の時は誰でも経験する洗礼のOPP。

血液検査でもはっきり細菌のせいだ
ということが出ていた。




ちなみに昔フィリピンでも同様のOPPを経験




しかしながら2回目以降に関しては、

血液検査の数値に異常はなく、
原因が全くわからなかった。




そこから回復して、
シンガポールへ旅行へ行ったりしていたので
もう治ったものだと思い込んでいた。


まさか4回目の病院送りから、
一ヶ月もたたないうちにこんなことになるなんて。


- 5回目の病院送り



トイレと寝室の行き来を繰り返し、
その間に少し吐くことができたので、
吐き気はおさまった。



けれど相変わらず頭痛は酷いので、
病院へ向かうことにした。

マンションの入り口まで這いつくばって
なんとかTAXIに乗車。





駐在員の多いジャカルタ。
日本語が通じる病院がいくつかある。


これまでは日本語の話せる
インドネシア人医師ばかりだったが、

今回は初めて日本人医師にあたりラッキーだった。



普段なら(よく分からない)点滴のみだが、
プラスして舌下錠も投与され、

しばらく眠っていたようだ。




ドクターの診断によれば、

やはり血液検査では異常な数値は見られず、
緊張型頭痛・ストレスではないかと。




ストレスか・・・
思い当たる節があり過ぎる。。。


Now

- ジャカルタのストレス


ジャカルタはインドネシアの首都。
人口は1,000万人を超える。


ボロブドゥールのあるジョグジャカルタや、
リゾートのバリ島とは違って、






観光で訪れる人はほとんどいないビジネスの街。


ジャカルタ近郊には、日系企業の工場が立ち並び、
地方から出稼ぎに来ている人も多い。





そんなジャカルタに住んでいて、
悩まされることは渋滞である。



通勤ラッシュ時のGoogle Mapは常に真っ赤。


ジャカルタのタクシーに乗って、
一番耳にする単語は "macet(渋滞)" に違いない。

(わたし調べ)




そしてその車の排気ガスのせいで、
常に空は白い。


ジャカルタの大気汚染は、
世界でもトップクラスなのである。







ジャカルタで青空が見れるのは年に1度だけ。

レバラン(ラマダン明け後の1週間ほどの休暇)で
みなが一斉に帰省している時だけである。


- 職場のストレス



職場はジャカルタから少し離れた
チカランというエリアにある。



混んでいなければ1時間もかからないが、

前述のように毎日通勤ラッシュに巻き込まれ、
片道平均2時間はかかる。




わたしは朝の5:30には家を出て、
後部座席で二度寝するという毎日。


当然、早く寝ることにはしていたのだが、

”寝坊したらどうしよう”

という恐怖に駆られてしまい、
当時の睡眠の質はかなり悪かった。





職場の経理チームは、
和気藹々と仲が良かったのだが
(日本人はわたしだけ)



上層部始め日本人スタッフに女性はおらず、
しっかりしなければと常に気を張っていた。

また、簿記2級は持っていたものの、
日本では実務経験のない工場経理にも悩まされていた。




そして常夏の国インドネシア。
職場内と外との気温差にもやられていた。







語学も中途半端。

慣れない環境での仕事のプレッシャー
そして睡眠不足や気温差。


これらが重なり合って、
自律神経が完全に参ってしまったのだ。



激しい頭痛に襲われた後すぐに退職届を提出し、
その2週間後には職場を辞していた。


- なぜ同じことを繰り返すのか



これまで何社か経験したが、
その度に病気になったり、嫌な人が現れたりする。

●●が嫌だから、こっちで働こう


毎回そんな思いで転職していたのが原因だと思う。




自分の気持ちに蓋をして、

お金が稼げそうだとか、
実家を出たいからだとか、

頭で考えて行動したツケは、
必ず最後に払うことになっている。


何かから逃げたくて行動したって、
結局は何も変わらない。

変えなければならないのは自分自身である


と3度目のニート(崖っぷち)を経験して
たどり着いた境地。




カラダに出るというのは間違いなく、
それじゃないよというサイン。


自分が弱いからではない
ということを頭の片隅に置いておいて欲しい。

ときには勇気を出して辞めるということも大切だ
ということも忘れないで。






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