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目覚めたら、そこは自転車置き場だった

NOTE
このマガジンを始めるきっかけ→
時系列ガン無視で綴るリアルストーリー(氏名は仮)

前半は当時の心境そのままに、
後半は当時を振り返る
そんな二部構成となっております。

INDEX →



ですが!

今回は前半と後半を入れ替えてお届けします!



(お店の画像は食べログよりお借りしております。)

Now

- ただのアホ


振り返り、以上!


(こんなアホでも、当時は必死に生きていたんですw)




辻田骨折係長や上川たぬき部長のことを笑えない、

最低オブ最低 の酔っ払いエピソードをどうぞ。


2011.6

◇characters◇
菅田陵子(age 26) わたし 人事課給与担当
佐藤パイセン(age 29) 第3子妊娠中  人事課給与担当

◇location◇
立ち飲み屋 / 駐輪場 and more

- 長い長い夜のはじまり




『あれ?なんでこんなところに…?』



確か昨夜は佐藤さんと京橋に飲みに行ってたはず。

なのにマンションの駐輪場にいるのはなぜ?






頭の中のそこかしこに散らばっている、

曖昧な記憶のかけらたちを、
必死に一つずつ繋ぎ合わせていった。

- Thank GOD It's Friday




産休前にどうしても"とよ"に行きたい!


という佐藤さんの希望を叶えるべく、
1時間休を勝ち取り、京橋へ向かった我々。


(時間休とは→こちら)




早く行かないと、
人気すぎて待ち時間がアトラクション並になるのだ。


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大阪にはディープなスポットは多々あるけれど、
飲兵衛にはこの京橋の街も是非おすすめしたい!

京橋とは、このCMで有名なとこ!↓




”とよ”は立ち飲み屋なので当然椅子はないのだが、

佐藤さんの大きなお腹を見るなり店主が仰天。


(まぁ妊婦はあんまこーへんやろなw)



気を使って、ビール瓶のケースを重ねたものを
椅子代わりに貸してくれた。

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『ここのほほ肉炙り食べたかったねん〜』

『どれもめっちゃおいしい〜』

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"妊婦って生物食べて大丈夫なんかな?"

というわたしの心配をよそに、
色んなものをモリモリ食べる佐藤さん。


3人目ともなると、もう怖いものは無いらしい。




一方のわたしはというと、

今日は蒸し暑かったせいもあり、
瓶ビールを煽るように飲んでいた。

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気づけば立ち飲みで4時間w

楽しいお酒と美味しい料理のおかげで
酔いが回りに回った。




そのあとは…

家が近所ということもあり、
佐藤さんに家まで送ってもらったはず。


(妊婦に家まで送らせる不届き者…)




なんやけどなぁ。。。



”じゃあなんでわたしは今外におるんやろ…?”



結局、
話は振り出しにもどってしまった。



とりあえず中に入ろうと、ポケットに手をやると、





”あれ・・・?



鍵がない!



ケータイもない!!



ってかカバンどこいった!?”



(我が家はオートロック)



- とりあえず…どうする!?



なんかもう頭回らんし

面倒臭いし

暑いし




いっそのことここで寝とこかな…

と、ちょっと横になってみた。



”あぁ、ひんやり冷たくて気持ちいい〜”




”いやいやいや、

なんの解決にもならんし!”




と、こんな状況でも、
1人ボケツッコミをする自分を情けなく思いつつw

気を取り直して、家の周辺を捜索。





マンションの下はもちろん、
近所のコンビニにも行ってみたけど、

何ひとつ手がかりがない。







”うーん、、、

一番事情を知ってそうな
佐藤さんのところに行くのが一番やけど…”






現在 3:30am

夜が明けてから行くとして(それも大迷惑)、




それまでどうしたものか…










”そういえば!

佐藤さんちの近くに交番があった気がする!”






喜び勇んで交番に向かったものの

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誰もいない。。。







”もうえぇ!ここで仮眠する!”


なぜか半ば逆ギレ気味に
机に突っ伏し始めた26歳女。




---




『ガタっ』


お巡りさんが帰ってきた!

と思って、飛び起きてみると…



新聞配達のおじさんが、
めっちゃびっくりした顔で立っていたww







時計を見ると5:00前。




ふと電話の横にあった注意書きに目をやった。

・事件に遭われた方は 110番
・その他の御用の方は ●●警察署 06-××××-××××

へおかけください。



”そりゃ誰もおらんはずやわ”


受話器を挙げ、
警察署の電話番号を押した。


- お巡りさんに提案された究極の3択



しどろもどろでかけてみた電話は、
当たり前だが全く要領を得なかった。



”わたし自身が締め出された理由分かってへんのに
きちんと説明しろって方がムリや〜"




けれど、
なんとか窮状を理解してもらえたようで、

ほどなくして、
2人のお巡りさんが自転車で駆けつけてくれた。

(日本ってスバラシイ)





一緒にマンションの下まで行ってくれて、

鍵を探したり、
ケータイを鳴らしてもらったりしたけれど、

やはり見つからず。。。



がっくり肩を落として再び交番へ帰ってきた。






『まだ落とし物の届けもでてへんようやし、
 菅田さん、このあとどうする?』




どうすると言われても…?


と、困っている様子のわたしを見て
お巡りさんはわたしに3つの選択肢を提示した。

①このまま夜が明けるまで交番にいる

②マンション下の捜索を続ける(わたし一人)

③警察署で休む



①だと落ち着かないし(外から丸見え)

②はもう鍵が見つかる見込みがほぼない






『うーん、じゃあ③でお願いします!』


『ほなこちらへどうぞ』



と言われ案内された先が…

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