見出し画像

趣味がないとやってけない恐ろしい職場

◇NOTE◇
このマガジンを始めるきっかけ→
時系列ガン無視で綴るリアルストーリー(氏名は仮)

前半は当時の心境そのままに、
後半は当時を振り返る
そんな二部構成となっております。

2009.6

◇characters◇
菅田陵子(age 24) わたし 人事課
--
椎原先輩(当時age 25) 部活の先輩 他大学の職員


◇location◇
大学

- 魅惑の時間休


『今日は14:15で上がりまーす!』

仕事も慣れてきたこともあって、
ちょくちょく時間休を使うようになっていたわたし。




有給はかなり取りやすい職場。

中でもこの時間休がとても使い勝手が良いので、
もっぱらこちらを使っている。


(うちの大学は、1日単位、半日単位、そして時間単位で有給を取得できるのだ)

歯医者に行きたい時とか
二日酔いでしんどい時とか(?)
早めに飲みに行きたい時とか(?)


このように、時間をフルに活用できるので、
わたしは時間休がとても好きなのである。


- 先輩職員語る


大学時代の部活の先輩で
別の大学の職員へ転職した人がいる。


その椎原先輩がよく言っていた。

趣味がないやつは、
仕事がつまらなさすぎて鬱になる職場だよ


そんな話を聞いたのは、
今から1年前くらいだろうか。



"そんな仕事って存在って
本当に存在するのだろうか?"

と当時は思っていたのだが…



自分が同じ立場になってみて、

先輩が言っていたことが、
身に沁みて分かるようになった。



閑散期は驚くほど定時で上がれるのだ。

ご飯食べながらニュースアンカー見てる
(関西ローカルの夕方の報道番組)って言ったら、

よく友達に驚かれる。

画像2


これはあくまで個人的な意見だが、

仕事命の大学職員は1割いたらいい方で、
アフターファイブや家庭生活を楽しんでいる人が多い

のではないだろうか?



だからお酒の失敗が多いのも頷ける。
(me included)



- わたしの趣味に新しく加わったもの


読書、お酒、
それらに新たに加わった趣味は…

映画


である。

画像1




有名どころの映画は、
放映後一年くらいでTVで放送されることもあり、

映画館で映画を見る意義を見出せず、
以前はそんなに興味はなかったのだけれど…


ミニシアター系の映画は、
テレビで放映されるのも結構先だったりするので、

映画館で映画を見る十分な大義名分になった。



狙い目は、もちろん平日のサービスデー。

混んでないし、
みんなが仕事をしている間に、
優雅に映画を見られるという贅沢よ。


ちなみに今日見る映画はこれ。


最近堺雅人にハマり出したわたし。
ジェネラルルージュもよかったなぁ。



Now

-映画自体が好きなんじゃなくて、このお休みスタイルが好きなだけだった


今だからこそ思うのだけど、
そこまで映画好きじゃなかったのかも。苦笑

昔見た映画の内容をあまり覚えていなかったりする😇(特に洋画w)


きっと贅沢な時間の使い方に
酔っていただけなんじゃないのかな?


わー、わたし時間セレブだわ
みんながあまり見ない映画をみているわ

とw
(しょーもな)



今ニートで時間はたくさんあるけど、
全然映画館へ行っていない。


今日、3度目のニートになって
半年たってようやく映画館に来たのだ。

しかも、ミニシアター系じゃなくごりごり有名なやつ。


(家にテレビがないので、
地上波で放送されてももう見れないの。)


- 暇を外の何かで埋めようとしていた


特にこの大学職員時代

平日の仕事はハイパーつまらなかったので、
休日はたくさん予定を入れるようにしていた。

画像3

予定がない自分=価値がない自分


というツマラナイ烙印を、
自分で自分に押していたように思う。



ここ数年、
スピリチュアルな世界に少しずつ触れるようになって

答えは自分の中にしかない
ということが分かるようになってきた。


そして、過去の自分が如何に他人軸に立っていたかも。



まだまだ確固たる答えは出てはいない。

けれど、他人のせいにすることはかなり少なくなってきた。

- 自分の人生に責任を持つ

  

わたしが面白くない大学に進学したのは親のせい
わたしがつまらない職場に就職したのは親のせい
わたしが幸せじゃないのは彼氏のせい
(当時結婚したら幸せになれると思っていたw恐ろしい)


こういった思考の癖から
少しずつ脱却できるようになってきた。


側から見ると、
無駄な人生を送ってきたかと思われるかも知れない。

少なくとも以前のわたしはそう思っていた。


けれど、その無駄なことを知る必要があったのだと、
今になってそう思うように。



つまらなさを経験したからこそ、

今度は面白いこと、ワクワクすることに
時間を費やしていきたい。


今ニートをやっているのは、
紛れもなく自分で選んだこと。

誰のせいでもない。


自分の人生は自分で舵を切る。


今年の春分前にそう決めて、半年とちょっと。

ようやく自分の人生を生き始めているような感覚です。


ただいま、わたし。






この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?